【2020年8月】イタリアのサルディニア島北西部にある町、アルゲーロでのウォーキングツアーの続きです。
城壁外で始まった後、城壁の中へ。
レストランや店が集まるPiazza Civica に出ました。
ここに面している Palazzo d’Albis de Ferrara という建物は、町で一番古いそうです。
カタルーニャのゴシック様式なのだそうで、窓の形にその特徴が表れているという話でした。
ここから via Minerva を通り、via Roma に左折。
この通りにあった珊瑚店の前で、サンゴ漁の話になりました。
2年前にこの町に来た時にも、珊瑚については学んだのですが、アルゲーロでは珊瑚の話は避けて通れません。
今回、ガイドのサブリーナの話によると、サンゴ漁はローマ時代から盛んだったそうですが、昔のやり方だと船を使うため、珊瑚を傷つけたそうです。
なので今は、人が潜ります。
80~100メートルも潜るので、今ではライセンスを持っているのは12人のみ。
そして、獲っていいのは、一日に1㎏まで。
漁をする月も決まっているため、おのずと値段は高くなります。
アルゲーロの珊瑚を売っているのは、そのライセンスの印がある所だけです。
そういう店でも、かなり安いブレスレットなどが売られていますが、これは、珊瑚を磨いた時に出る粉を再利用し、集めて固めたものだからなのだそうです。
南のボーザから北のカステルサルド辺りまでを、コラル・コースト(珊瑚海岸)と呼び、ここで獲れる珊瑚は真っ赤ではなく、サーモンピンク系の色だという話でした。
ちなみに、アルゲーロの町の旗は、カタルーニャの赤・黄の横縞に、珊瑚の絵が付いています。
歩いていた via Roma の突き当りにあるのは、Torre Porta Terre (陸の門)という塔。
アルゲーロの旧市街はぐるっと城壁に囲まれていますが、二辺は海なので、壁が作りやすかったとか。
門は二か所で、この陸の門と、少し離れたところにある海の門。
門は日没とともに閉じられたそうです。
この陸の門のところで、右に曲がり、via Simon を歩いていたら、プロが撮った大きなお年寄りの写真が。
これは前回来た時にも学んで知っていたのですが、サルディニアの100歳を超えるお年寄りをかっこよく撮って町のあちらこちらに掲げ、長寿に誇りを持っていることを示しているのだそうです。
サルディニアは、日本の沖縄と同様、長生きが顕著な地域を示す「ブルー・ゾーン」。
サブリーナによると、長生きの秘訣の一つは、サルディニアの赤ワイン用のブドウの品種、カンノナウにあるとのこと。
カンノナウに含まれる成分が、長寿を促すのだそうです。
ちなみに、サルディニアのスーパーで見かける赤ワインは全て、カンノナウでした。
そういえば、前回来た時にも、エノテカで「100歳」を意味するワインを飲んだのでした。
私達もこれから努めてカンノナウを飲むようにしたいと思います。