【2022年3月】ロンドンから西へ50キロ余り行った所にあるマーローにはテムズ川が流れています。
そして、そこにちょっと見目の良い吊り橋がかかっています。
橋自身も美しいし、そこから見るテムズ川の光景も一見の価値あり。
行ったり来たりして、写真を撮りました。
ふと見たら、プラーク(飾り板)があって、なんと、この橋はハンガリーのブダペストにかかるセーチェーニ鎖橋と瓜二つだそう。
もっともセーチェーニ橋の方がずっと大きいのですが。
調べてみたら、どちらも、吊り橋デザイナーの先駆けだったWilliam Tierney Clark という英国人のエンジニアの設計。
マーロー橋は、1828年に崩壊した木造の橋に代わって1829~32年に建造されたのに対し、セーチェーニ橋は1839年に設計され、出来上がったのは1849年だとのことです。
セーチェーニ橋は、ドナウ川にかかるブダペストで最初の橋で、規模も大きいせいか、マーロー橋よりずっと有名ですが、原型はこちらだったようです。
マーロー橋は国の指定建造物として守られています。
ちなみに、この橋を渡りながら、私はロンドンのハマースミスにある吊り橋を思い出していたのですが、やはり同じ作者で、マーロー橋より早く、1827年にオープンしたのだそうです。
私達は、橋のたもとから、テムズ川に沿って散歩をしました。
良い天気で、対岸の家などのリフレクションが素晴らしく、写真がたくさん撮れました。
途中、対岸に趣のある教会が見え、行ってみたい気もしましたが、マーロー橋以外に橋がなかったので川が渡れず、残念。
この川沿いの散歩道は延々と続き、きりがないので、途中で引き返してきました。
私達と同様に、川沿いを散歩する人々がたくさん。
意外なことに、結構、外国人観光客も多く、スペイン語やフランス語、わからなかったアジアの言葉などが聞こえました。
ロンドンからマーローまでは、途中に乗り換えがあって、はるばるという感じはしましたが、1時間ちょっとの道のりです。
お天気のおかげで、とても良い遠足になりました。