【2021年11月】スペインのアンダルシア地方の旅、カルモナからコルドバ行のバスに乗ったのですが、私達の目的地は、エシハです。
エシハは、カルモナから東に54キロほど行ったところにある町で、ガイドブックによると、「アンダルシアのフライパン」と呼ばれているほど気温が高く、52度を記録したことがあるのだそうです。
バスの車窓からの景色は平坦で、ペーパードライバーの私でも運転できそう。
途中、地球離れした、強烈な光を発している巨大な電柱(?)があったのですが、バスが近づいた時に、それが太陽光発電の装置であるらしいことが分かりました。
1年の300日以上が晴天日だと言われるアンダルシア、太陽光発電のメッカの一つに違いありません。
着いたエシハは、カルモナよりずっと大きい町で、人口は4万人ほど。
町はずれのバスステーションで降ろされました。
携帯の地図を頼って、町の中心の宿へ歩いたのですが、結構な距離。
人通りも多く、活気のある町のようでした。
閑散としていたカルモナと違って、旧市街に入っても、人々の生活が感じられます。
ここでの宿は、La Casa en el Centro という名前のゲストハウス。
ちょっと素敵な門を入ると、そこはパティオで、これを囲む建物の一角がゲストハウスのようでした。
入って左側のかなり急な階段を上った所のすぐ右側が私達の部屋。
昔ながらだと思われる滑りの悪い扉を開けると、床がタイルのベッドルームです。
伝統家屋をそのまま使った可愛らしくて面白い部屋でした。
右側にバスルームがあるのですが、なんだか広々とした部屋で、その一角にカーテンが引かれた空間があって、そこにトイレとシャワーがありました。
昔はこの広いスペースにバスタブがあったのかな?
この日は、薄曇りの日で肌寒く、エアコンの暖房を付けました。
一服した後、すぐ近所の観光案内所に行って地図や見どころのオープン時間を確かめ、本当はすぐにお昼を食べたかったのですが、例によって一日中開いていると書いてあったレストランの開店時間が限られたので、先に博物館の中へ。
Museo Historico Municipal という名前で、観光案内所もこの建物に入っています。
ここの目玉は、アマゾネス像。
世界に4体しかないローマ時代のアマゾネス像の一つだそうで、残りの3体は、ベルリン、コペンハーゲン、ニューヨークにあるのだとか。
ここのは、他と違って、少しばかり、色が残っているのが特徴だそうです。
英語の音声案内が聞けたのですが、それによると、この像は、戦闘で傷ついたアマゾネスが果敢に死を迎えようとしているところとのこと。
2002年に、町の中心広場Plaza de Espanaの地下に駐車場を作ろうとした際に発見されたという話でした。
博物館にはその他、エシハの内外で発見されたローマ時代のモザイク画などがありましたが、私が惹かれたのは、建物自体の豪華さ。
Palacio de Benameji という18世紀のお屋敷が博物館になっています。
特に入口のデザインが素敵。
階段やパティオも見栄えがしました。