【2019年5月】ノルウェー出身の偉人やセレブはあまり知らないのですが、画家のムンクは知っています。
ムンクの絵が収められている国立美術館は、安全性向上のための改築中でしたので、地下鉄に乗って、オスロの町の中心から離れたムンク美術館に足を延ばしました。
オスロ・パスは地下鉄でも、ムンク美術館でも有効です。
もっとも、地下鉄に乗る時にオスロ・パスを提示する場面はありませんでしたが。
この日はすでに、お城や博物館を歩き回った後で、美術館に着いたのが、ちょっと休みたいタイミングだったので、見学の前に入口付近に広がっているカフェで一服。
この時食べたのが「叫び」ケーキです。
正確にはムンクの代表作「叫び」の絵が付いたチョコが付いている普通のケーキなのですが、ここならではなので選びました。
82クローネ(980円ほど)もしましたが、生地が軽くてなかなか美味しかったです。
この美術館、何度か盗難に遭ったそうで、今はチェックが厳しく、大き目のバッグは地下のロッカーに入れなければなりません。
機械化されているのはいいのですが、これがうまく作動せず開けられず、人を呼んで開けてもらった次第。
一瞬、焦りました。
さて、ムンクです。
ムンクは多作の人で、1944年に亡くなった時には2万を超える作品が残ったそうです。
妻子がなかったので、全てオスロ市に寄贈されたとのこと。
この美術館は1963年のオープンですが、メンテナンスが悪くて痛んていたところ、日本の出光興産が援助したと書いてありました。
なるほど、ノルウェーは産油国ですから、石油つながりですね。
出光は今も、この美術館への支援を続けているようです。
盗まれた後に戻ってきて修復したという「叫び」と「マドンナ」の脇にはガードマンが立っていました。
写真を撮って良いのは嬉しかったです。
「叫び」はいくつかバージョンがあるそうですが、ここで見たのは、思ったより小ぶりで、色が深くてきれいでした。
その他、「森と子供たち」「病気の子供」「水泳する少年たち」など知らなかった絵にも素晴らしいものがあれこれありました。
それから、「通りの殺人」とか「喧嘩」など、かなり暴力的な絵も目に付きました。
ちなみに売店の絵葉書の中には、実際には展示されていなかった絵もありました。
作品数が多いので、順繰りで展示しているらしいと夫が言っていました。
この美術館は、ムンクの作品を並べいているだけでなく、海外での展覧会の時のポスターとかグッズとかも展示されています。
グッズと言えば、驚いたことに、売店で「叫び」柄のベビー服を売っていました。
「叫び」は人が心の中に持つ不安感を表現した絵だと理解していますが、赤ちゃんに着せるものでしょうかねえ。
私は売店で「叫び」柄のショッピングバッグやメガネ拭きを買いました。