【2018年12月】パリが黄色いベストのデモで大荒れの中、私達はそれほど遅れることもなく、無事に予約していたパリ市内のレストランAu Petit Richeに辿り着きました。
ただ、予約を入れてくれたパリ在住の友達はテレビ局の仕事をしていて、デモの取材のため、ランチに参加できませんでした。
それで私達に加え、最近、フランスに住み始めた友達の3人で食事をしました。
このレストランには以前にも来たことがあります。
一軒のレストランの中に部屋がたくさんある作りで、赤い壁と古風な内装のためか、ロンドンにある「ルールズ」というレストランを思い出させます。
私と友達は前菜として自家製テリーヌ、夫はウサギの料理を食べました。
テリーヌはまろやかな味わいでとても美味しかったです。
メインは鴨料理にしました。
鴨そのものも良かったのですが、添えられていたクリーミーなマッシュポテトに感動。
普段、ポテトは好物ではないのですが、これは本当に美味しかったです。
夫と友達は二人ともビーフシチューを食べていました。
デザートには’Paris-Brest’というお菓子を選びました。
これはドーナッツの形をしたシューの間にナッツのクリームが挟まったものです。
初めて食べましたが、なかなか良かったです。
友達はレモン・メレンゲ・ケーキ、夫はお気に入りのババ。
ババ用のラム酒は別の容器で出され、好みで好きなだけかける形でした。
ラム酒の質が高く、夫が喜んでいました。
ワインについては、ウエイターさんがロワール川沿岸でできるシノンを選んでくれ、これがとても美味しかったです。
ワインリストに高いのが並ぶ中、割とリーズナブルなこのワインを選ぶというのは良心的だと思いました。
満足のランチの後、デモの波が及んでいないと聞いたモンマルトル方面へ歩きました。
基本的に一本の道を曲がることなくずんずん行くと、それが坂になり、モンマルトルに近づいたことが分かった次第。
道の名前は十中八九、Rue du Faubourg Montmartreだと思います。
道の両側に魅力的な食料店やその他の店が並ぶ素敵な通りでした。
ここでは、デモは影も形もみられず、平和そのもの。
そして、デモに興味のない人が皆、ここに集まったかのように混みあっていました。
小さいクリスマス・マーケットが出ている所に行き当たり、ちょっとお買い物も楽しめました。
特に目的地があったわけではありませんが、坂を上りつめれば、サクレクール寺院があると分かっていたので、とりあえず、そこへ。
寺院のふもとから、パリの町を見渡しました。
そこで、北駅へ行く友達と分かれ、我々はホテルへ戻りました。
ホテルの最寄り駅から地上に出たら、主要道の一部に煙が立ち込めているのが見え、デモ騒動の現実に引き戻されました。
幸い、ホテルは煙とは逆方向だったので、無事にホテルに到着。
この日のデモは、その前の週ほどひどくなかったらしいですが、数百人が逮捕され、何十人もがけがをしたとのことでした。
