【2013年8月】ギリシャのナクソスに来るまで、ナクソス公国などという国があったことなど、まったく知りませんでした。
13世紀初頭の第4回十字軍のとき、ベネチア共和国のマルコ・サヌードという人がナクソスに拠点を置いて、周辺の島を統治し始めたのが始まりで、この公国は350年強続いたそうです。
ベネチア人はカトリック教徒でしたが、地元の正教徒を改宗させることをせず、カトリック教会と正教会が共存していたとのことです。
ナクソス島最大の町、ホラにあるカストロと呼ばれる旧市街が公国の首都でした。
ここは丘に家がごちゃごちゃ重なっている迷路のような町で、闇雲に歩くと、ちょっとおしゃれなアートギャラリーに遭遇したりします。
ベネチア統治時代の家屋が博物館になっていたので覗いたら、ここで夜、小さなコンサートが催されるとわかり、切符を買いました。
迷路をたどってここに戻ってこられるかな、と危ぶみながら。