行ってみなきゃ、損

行ってみなきゃ、損

【2023年8月】ギリシャのペロポネソス半島にある歴史的な町、ナフプリオでの夏休み、次の日は、岩山の上にそびえる要塞に行ってみました。

ギリシャ、ナフプリオのパラミディ要塞と国旗
国旗がはためくパラミディ要塞

この町一番の観光名所のパラミディ要塞です。

1711~14年にベネツィア共和国によって作られた要塞で、当時の軍事的な建物の最高傑作と評価されているとガイドブックに書いてあります。

ベネツィア共和国が海外拠点に作った主要な建物として、最後のものだそうです。

でも、出来上がった翌年の1715年に、あっけなくオスマン・トルコの手に渡ったとのこと。

19世紀初めのギリシャ独立戦争では、重要な役割を果たしたらしいです。

ギリシャ、ナフプリオのパラミディ要塞から見た町
町を見下ろす

何せ、ここで成功したために、ナフプリオは独立後しばらく首都だったそうですから。

このパラミディ要塞への行き方は二通りで、車か歩きです。

歩く場合、216メートルの岩山の上まで、999段あると言われる石の階段を上らなければなりません。

我々はもちろん、タクシーを使いました。

行って、30分待ってもらって、帰って来るという行程で€30(約4800円)でした。

安くはありません。

ギリシャ、ナフプリオのパラミディ要塞のサボテンと海
素晴らしい景色が見られたパラミディ要塞

でも、行ってみて本当に良かったです。

見晴らしが期待以上に素晴らしかったのです。

辺りの地形がよくわかりましたし、ナフプリオの町もよく見えました。

そして何より海の色が最高でした。

数日前に行ったブルジイ砦が、海の中にぽつんとある様子も可愛らしく見えました。

ギリシャ、ナフプリオのパラミディ要塞と町を結ぶ階段
999段あると言われている階段

要塞の敷地の中にはいくつか建物があり、その中で重要なもののひとつがMiltiades Bastion

ここは1840年から1920年まで牢獄としても使われていたところで、独立戦争の時の英雄のテオドロス・コロコトロニス将軍が独立後の1834年に、時の政権に反抗し反逆罪に問われたときに、この牢獄に収容されたのだそうです。

私達はもっぱら景色に気を取られて、どれがMiltiades Bastion だかわからないまま、約束の時間が来て、タクシーに戻ったのですが、友達は、もっとじっくり見学したいと言い、居残って、最終的に階段を下りて戻ってきました。

999段と言われるこの階段、前日行ったモネンバシアほど滑りやすくなかったそうですが、かなり急だったのが怖かったと言っていました。