孤独のメッセージが呼んだ災難ーー一途の光も

【2017年7月】瓶の中にメッセージを入れて海や川に流したスコットランドの男性が、「大量のゴミを垂れ流した」として通報された。せっかくのロマンチックな思いがあだとなった形だ。

この男性は18か月前に妻を亡くしたクレイグ・サリヴァンさん(49)。2000本にも及ぶガラスの瓶の中のメッセージには「もし、これを拾ったあなたが愛情を求めている女性なら、この日は私達二人にとって、最高の日かもかもしれない。このメッセージがあなたの手に渡ったことには、何か意味があると思う」と書かれ、サリヴァンさんが自己紹介しているブログのアドレスが記されているという。

ところがサリヴァンさんが受け取ったのは、スコットランド環境保護協会(SEPA)からの警告。スコットランド南西部にあるニュートン・スチュワートに住む男性は「鮭が孵化しようとしている美しいクレー川を汚す行いだ。ニュートン・スチュワートには二度と来るな」とメッセージを返したという。SEPAでは、「瓶は住民が速やかに全部回収したため、環境への悪影響は出ないとみている」としている。

また、ウェールズの海岸で30本ほどの瓶を見つけた女性は「瓶は途中で割れるかもしれず、美しいビーチを損なうだけでなく、人々が怪我をする可能性もある」と怒りのメッセージをサリヴァンさんに送ったという。

否定的な反響の大きさに驚いたサリヴァンさんだが、「アイルランドの女性とスコットランド西部の女性から連絡があり、会ってみることになった。悪い反響だけではなかった」と述べている。

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