【2015年9月】ドイツのドレスデンでは、町の重要なシンボルであるフラウエンキルヒェ(聖母教会)が部屋から見えるホテルに滞在していたのですが、この教会の中に入ったのは、4日目になってからでした。
ほかの教会と異なる、丸い形の建物で、住宅のもののような窓がたくさん並んでいます。
この教会のオリジナルは18世紀に、国で最大のプロテスタント教会として建てられたそうです。
しかし、1945年2月の連合軍による、不必要だったと言われる空爆により全壊。
東ドイツ時代は戦争の悲惨さを訴えるモニュメントとして瓦礫のまま放っておかれました。
東西ドイツの統合の後、再建運動が始まり、瓦礫の破片で作った記念品を売るなどして資金を調達、1993年から瓦礫を片付け、昔のデザインに忠実な教会を建てる工事が始まったそうです。
出来上がったのは2004年。
45%がオリジナルの材料の破片でできているとのことです。
てっぺんに高さ6メートルの金箔の十字架があるのですが、これは英国の支援団体の寄付。
十字架作製には、ドレスデンを空爆したパイロットの息子が関わっていたそうです。