【2010年9月】ハンガリーの首都、ブダペストでの二日目は、城下町、ブダを散策しました。
ブダ城を中心に丘の上に見どころが集まるところで、観光客もそれにつられてわんさか集まります。
まずは、城の近所にある漁夫の砦へ。
水辺から離れたこんな高い所に、「なぜ漁夫?」と思うわけですが、この辺りの城壁を漁夫のギルド(組合)が守ることになっていたからだそうです。
オリジナルは1700年代に建てられたようですが、今ある見栄えの良い白い砦は1895~1902年に建てられたもの。
ドナウ川を挟んで、ちょうど斜めお向かいに国会議事堂が眺められ、見晴らしの良いポイントとしても人気があります。
砦のアーチ内はカフェになっていて、生演奏が付いていました。
前回来た時には、カフェは一か所だけだと思いましたが、砦をぐるっと囲むように、カフェの場所が増えていました。
漁夫の砦の前には、高い塔が目立つ聖母マリア教会があります。
入りませんでしたが。
この辺りのブダの家々は、屋根が大きくてカラフルで、とても東欧的です。
中には屋根に平べったい半円形の窓が付いている家もあり、それがまさに目のよう。
この形の屋根は、ルーマニアのシビウや、ドイツのマイセンでも見ました。
ルーツはどこなのかな。
上部が弧を描いている大きめの扉も多く見かけました。
ブダ城は、中にも入れて、美術館や歴史博物館などを見ることができるらしいですが、私達は入らず、景色だけ楽しみました。
観光客が多いので、土産物店も軒を連ねています。
ちょっと裏手に入った所に、簡易店舗が並ぶ市場のような所があり、その中で、木彫りと思われる人形に目が留まりました。
かなり精巧にできている様子だったので、ちょっと手に取って見ようとしたら、さあタイヘン!
店のおばちゃんがスゴイ勢いで「触るな!」と叫びました。
たまたま他の客の相手をしている最中で、こちらに手が回らないという状況も分かりましたが、その横柄な態度には驚きました。
これじゃあ、客は逃げるでしょう。
この店だけでなく、今回の旅では、その後にもこういった西側諸国ではあり得ない店員や係員の態度に接することがあり、社会主義の悪しき一面も受け継がれているのだなあと思ったことでした。