【2025年4月】ドイツのエスリンゲン・アム・ネッカーで、満足の行く食事をした後は町歩きです。
あらかじめ、ざっと調べてあったところによると、エスリンゲン・ブルクというお城が見晴らしスポットだとのことで、そこを目指しました。
道中、建ち並ぶ木組みの家々がメルヘンチックで、いかにもドイツらしい風景です。
グーグルマップを頼りに、ほどんど迷うことなく目的地へ行ける便利な時代になりましたが、半面、冒険が減ったなと感じます。
途中までは、こうした街並みを見ながら歩いたのですが、マップが指し示す方向に沿うと、通りではなく、屋根付きの階段を上れとの指示。
本当かな、と半信半疑で木の階段を上り始めました。
これがちょっとした階段ではなく、長いのです。
全く予想外で、これ自体、見ごたえも、上り甲斐もありました。
調べたら、314段だそう。
もちろん、上り切った上からの景色も素晴らしかったのですが、途中の景色もなかなかのものでした。
目の前にブドウ畑が広がっていて、その先に古い町並みが見えました。
屋根がレンガ色なのはイタリアなどと同じですが、こちらは、家々のサイズが大きいですね。
どっしり感があります。
昔は、各家が住居兼仕事場だったのと、一族郎党が一緒に暮らしていたからなのだそうです。
素敵な景色でしたが、天気がいまいちなのが残念でした。
この階段は、城への階段を意味するBurgstaffeと呼ばれるものだそうで、他の古城にもよくあるのだそうです。
行き着いた先にお城の建物があるのかと期待していたのですが、それはなく、ちょっとした塔があるだけ。
ドイツ語のブルクは、防御のための建造物という意味だそうで、王族や貴族の家とは限らないのだとか。
階段の途中から公園に出られ、その先に古い大砲が並んでいる部分があり、確かに町を守っている風ではありました。
帰りは、階段を下りずに、ブドウ畑の中の石畳を下りました。
どこででも、他人より滑って転ぶ率の高い私には、ちょっと怖いものがありましたが、風情のある坂道でした。
タンポポの綿毛が群生していたのが印象に残っています。