【2020年9月】イタリアのサルディニア島で滞在していたアルゲーロから、南に50キロほどの町、ボーザへ遠足しました。
まずは、朝9時半の路線バスに乗るために、Gialdini Giuseppe Manno 公園脇の via Catalogna のバス停へ。
ここがアルゲーロのメインのバス停です。
予定通りに来たバスに乗り込もうとしたら、運転手が「切符は?」。
私達が「切符売り場は閉まっているし、それに運転手から買えると案内に書いてある」と言うと、「コロナウイルスのせいで、運転手は切符を売らなくなった」と説明されました。
そして切符を売っているのは、公園を突っ切った反対側にあるtabacchi (タバコ屋)だとのこと。
夫が走って買ってきて、何とか無事にこのバスに乗れました。
乗ったは良かったのですが、乗客の中に数人、マスク無しの人々が。
どうもフランス人旅行者のようでした。
それで2度、席を移りました。
アルゲーロからボーザへ行く時には、進行方向、右側の席が必須です。
美しい海岸線が見えるからです。
今回、入り組んだ海岸線だけでなく、海の色の素晴らしさがポイントなのだということがよく分かりました。
前回は雨雲が垂れ込めていたので灰色だった海が、今回は美しいエメラルドグリーンに輝いていて、高い崖の上からも海底の様子が見られました。
バスの中からなので、うまく写真が撮れず残念ですが。
ボザには1時間ほどで着きました。
運転手が、帰りの切符を売っているカフェを教えてくれたので、まずはそこで、帰りの分を買いました(運賃は片道1人€3.70)。
劇場らしい建物のある広場でカプチーノを飲み、ぶらぶらと町歩き。
旧市街の迷路に入り込む手前にある、かなり立派なChiesa della Beata Vergine del Carmine という教会を覗いてみました。
18世紀後半の建物だそうで、美しいロココ調の祭壇が見ものでした。
そこから出た時に、地元のお年寄りが「マスクをしていない野蛮なツーリストがいる」と声高に独り言を言ったのを聞いて、私達は慌てて、マスクを着用。
していない人もたくさんいたのですけれどね。
7月にイングランド南西部のルーに行った時にも、地元のお年寄りが同様に、観光客に不満を示していたのを思い出しました。
旧市街に入って、前に来た時と同様、丘の上の城跡を目指しました。
ボーザの家々はカラフルで、写真の撮り甲斐があります。
とちらを向いても撮りたくなります。
洗濯物も絵になるし。
2年前には曇り空でしたが、今回はカンカン照り。
光が影を作るし、青空が色のコントラストを際立たせます。
廃品で町を飾る事を始めたのはアルゲーロの女性達だと学びましたが、ボーザの旧市街には空き缶を植木鉢として上手に使った飾りがあちらこちらにあって、素敵でした。
昇りつめたところにある城跡の敷地に入るには一人€4必要です。
前回と異なるのは、携帯電話をQRコードに近づけることで、インフォーメーションが得られたこと。
見覚えのある小さいチャペルがあって、中には「最後の晩餐」など素敵なフレスコ画が残っているのですが、写真厳禁であることも思い出しました。
城壁の上からは、ボーザの町がきれいに見渡せました。