【2022年9月】イタリアのシチリア島南西部にある内陸の街、モディカは丘の斜面に折り重なるように連なる家々の景色が圧巻です。
下から見上げただけでもスゴイのですが、丘に上って見下ろしたいものです。
ただ、上るのはかなり大変だとガイドブックに書いてあります。
この暑い気候の時には、なおさらでしょう。
それで、列車の形をした観光バス、トレニーノに乗ることにしました。
実は、前回モディカを訪れた時にも、トレニーノに乗ったのですが、今回は、反対側の丘に上るルートを選びました。
モディカは中央の目抜き通りCorso Umberto Iを挟んで、両側に丘があってどちらの丘にも家が密集しているのです。
満足のいくランチを食べた後、トレニーノ乗り場に行く途中、バルコニーの下の彫刻がものすごく凝っている家を見かけました。
確かこれが、この辺りのバロック様式の建築の特徴だったはず。
モディカは、ノートやラグーサなどと並んで、バロック建築で有名な町なのでした。
さて、トレニーノに乗り込みます。
最初に乗ろうと決めていたルートがこの時間、すでに売り切れで、第二候補のルートに。
運賃は一人€5(約720円)と良心的です。
私達の座席の前に、祖父母に連れられた5歳ぐらいのとっても可愛い女の子が座りました。
シチリア島に来てから時々、はっとするきれいな顔に出会います。
ギリシャやアラブなど様々な勢力に翻弄された複雑な歴史の中で、いろいろな人種が混ざって美しい顔が出来上がったのではないでしょうか。
トレニーノでは、英語の説明を聞きながら進んだのですが、ちっとも頭に残りませんでした。
でも、見晴らし地点で10分間のフリータイムがあり、景色を堪能できました。
これが目的ですからね。
絶景と呼ぶ場合、自然を対象としていることが多いように思いますが、この人工的な景色も絶景に間違いありません。
こんな所に生まれ育ったら、美的感覚が全く異なる人になるのだろうなー。
あちこちの角度から写真を撮っていたら、赤いチンクエチェントが通りかかりました。
この車に乗って観光ができるようで、広告のために観光客が集まるポイントに来ているようでした。
確かに、これに乗って観光するのも楽しいかも。
Corso Umberto I に下りてきて、ツアーを終えた時には喉がカラカラ。
空気が乾燥しているせいでしょう。
近くのカフェで、初めてグラニータを食べてみました。
かき氷が半分溶けたようなものでした。
のどを潤すにはちょうど良い代物。
ちなみに、ここのウエイターさんは、夫がイタリア語を話すので喜んでいました。
つまり、外国人観光客が多いということですね。
最初に選んだトレニーノも売り切れでしたし。
そういえば、トレニーノから、シラクサのウォーキングツアーで一緒だったポーランド人+ベルギー人のカップルが歩いているのを見かけました。