レストラン名に「マフィア」は不可ーー欧州司法裁判所

【2018年3月】スペインで40店展開するイタリア料理店チェーン、「マフィア」について、欧州司法裁判所がこのほど、マフィアはレストラン名として不適切との判断を下した。同レストランチェーンの正式名は「La Mafia Se Sienta a la Mesa (マフィアがテーブルにつく)」で、映画「ゴッドファーザー」を思い出させるような「マフィア」の文字が大きく表示されたロゴを使用している。

同社は2005年に商標登録を申請したが、2015年になって、イタリア政府による申し立てがあり、申請は却下された。その理由は「公共のモラル規範に反する」というもの。同社は上訴したが、今回、欧州裁判所はこのレストラン名について「犯罪組織が欧州連合(EU)諸国の根本的な価値観に反する重大な損害をもたらしている事実を矮小化し、むしろ前向きなイメージを与えている」とはっきりと非難した。

スロバキアのジャーナリスト殺害に端を発し、同国の政府とマフィアとの癒着が発覚、政府高官が辞任に追い込まれる事件が進行している中、EUはイタリアの犯罪組織がらみの諸問題に神経をとがらせている。

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