【2016年5月】スロバキアの世界遺産の村、ヴルコリニェツは45軒ぐらいのカラフルな丸太小屋が建ち並んだ可愛らしいところです。中世の田舎の家屋が良い状態で残っているため1993年に世界遺産になりました。ちょっとした博物館で買った小冊子によると、この村が文献に初めて登場したのは1461年のこと。16世紀末には5軒の家しかなかったそうですが、19世紀末には47軒、345人の住人がいたそうです。今は35人程度らしいですが、暮らしは続いています。世界遺産とのことで、見物に来る人も多いのでしょうけれど、住んでいる人には生活の場。「個人の家屋。入るな」と書いた看板も見かけ、住人のいらだちを感じました。私達が行ったときには、中学生の修学旅行とかち合って賑やかでしたが、団体が去った後はしーんと静まり返り、地元の人が井戸で洗濯を始めました。村に一軒のパブでビールを一杯。色の薄いラガーでしたが、炭酸が強くなく、美味しかったです。
訪問客は私達だけになったかな、と思った瞬間、ガイドに引き連れられた10人ぐらいの中国人が。プライベートツアーのようでした。ガイドがいろいろ説明しているのに、客の反応は鈍く、ガイドが困り果てている様子でした。