チェルヴェ二―・カメン城

チェルヴェ二―・カメン城

【2016年5月】地元のツアーに乗って、次に訪れたのは、ブラチスラバから30キロほど離れた所にあるチェルヴェ二―・カメン城です。「赤い岩の城」という意味らしいですが、外観の色は白。この城が赤い色の岩盤の上に建てられたので、こう呼ばれているそうです。ここでは、ツアーのガイドではなく、城専門の若い男性ガイドが付きました。このガイド、「僕は英語が下手です」と宣言した上で、一生懸命、本人も楽しみながら説明をしてくれたので、楽しい見学になりました。例えば、写真のこの部屋は床に岩肌が出ていて、健康サンダルのよう。ここで女性が裸足で踊るのを、男たちがのぞき窓から見ていたという伝説があるそうです。また、代々の貴族の肖像を指して「皆、腹が出ているでしょう。これこそ貴族の象徴。腹で貴族と平民を区別できたのです」。

この城の広大な地下室が見もの。13世紀からの歴史がある城ですが、これをドイツの富豪、フッガー家が16世紀に改築した際に作った倉庫です。銅山を持っていたフッガーさんは、掘り出した銅をここに貯蔵するつもりで広い地下室を作ったものの、出来上がった時には、会社が倒産していて、銅が置かれたことは一度もないという話でした。地下にあった深ーい井戸も印象的でした。