【2024年6月】北イタリアの歴史的な町、マントヴァで、パラッツォ・テを満喫した後、旧市街に戻る途中にあったテンピオ・レオン・バッティスタ・アルベルティという教会跡に寄りました。
行きがけにも寄ったのですが、上の階に行くためには、パラッツォ・テのチケットが必要だと言われたからです。
この建物は、ルネサンス期のアーティスト、レオン・バッティスタ・アルベルティが設計したもので、1470年ごろにサン・セバスティアーノ聖堂として建て始められました。
市民の霊廟として建てられたものだそうですが、聖堂としての役割は終えていて、博物館となっています。
でも今も地下部分は戦死者の名前が刻まれた霊廟的な空間がありました。
上の階には、マントヴァの主とも言えるゴンザーガ家の紋章や像などが展示されていました。
ここから出た後、旧市街の中心近くのロトンダ・ディ・サン・ロレンツォに入りました。
ここも行ってみたかったところで、午前には音楽祭のために閉鎖されていたのです。
教会の建物としては、マントヴァで一番古いそうで、1050~1151年に建てられたとのこと。
レンガ造りの円形の建物で、シンプルな造りが歴史を感じさせる良い雰囲気を醸し出しています。
けっこう、こうした素のままの作りには惹かれるものがあるのですよねー。
ちょっとハマム風のー。
長い歴史の中で、ドームが崩れ落ちたり、周りに家が建て込んで埋もれたり、取り壊しの憂き目にあいそうになったりしたそうですが、一部の人々の努力で、こうして今も懸命に立ち尽くしています。
教会として建てられましたが、今は機能はしておらず、もっぱら、観光名所となっています。
一応、こうした名所を目指して歩いたわけですが、マントヴァは、あてどもなく、ぶらぶら歩くだけでも良い町です。
夫は「旧市街の充実度では、マントヴァが一番じゃないかな」と言っていました。
その割には、国際的にはそ~れほど知名度が高くなく、観光客のほとんどが国内の人々。
それも長所ですよね。
この頃は、世界的に著名なイタリアの観光地は様々な国の観光客で混み過ぎて、どこの国にいるのかわからなくなりますから。
そうそう、ここには有名なお菓子もあります。
ズブリゾローナ(Sbrisolona) という焼き菓子で、一見、重たく見えますが、これが軽くてサクサクしていて美味しいのです。
泊まったホテルの部屋に一つ、お持ち帰り用に置いてあったので、家に帰ってから試してみたのですが、こんなに美味しいならいくつか買えばよかったと思った次第。
写真を撮らずに食べてしまいました。
次回、忘れずに買わなければ。。。