眺めの良いテーブルで

眺めの良いテーブルで

【2023年6月】イタリアのトスカーナ地方の町、チェルタルドで予約していたのは、L’Antica Fonte というレストランです。

チェルタルドという町は、鉄道駅がある平地に新市街が広がり、フニコラーレ(ケーブルカー)で上った先の丘の上に旧市街が乗っかっています。

フニコラーレから見下ろしたイタリア、トスカーナ地方のチェルタルドの新市街
チェルタルドは新市街が平地、旧市街は丘の上

泊った宿のオーナーにレストラン名を言ったら、「それは上の町よ」。

というわけで、フニコラーレに乗りました。

運賃は往復で一人€1.50(約235円)です。

行ってみてびっくりするぐらい、旧市街はフォトジェニック。

歩き回るにはちょっと暑すぎる気候でしたが、どちらを向いても写真を撮りたくなる風景です。

チェルタルドという町、私にはネットで検索するまで知らなかった町です。

やっぱりトスカーナには良い所が目白押しだなあ、と感心した次第。

イタリア、トスカーナ地方の町、チェルタルドのレストランL'Antica Fonte から見た景色
遠くにサン・ジミニャーノが見える

ただ唯一の問題は、聞こえてくる言葉がほとんど全て、ドイツ語なのでした。

どうやら、ドイツ語圏では、とても有名な観光地のようです。

ちょっと迷った末、目的のレストランに到着。

テラスの眺めの良いテーブルに案内してくれました。

このレストランからは遠くの丘の上に有名なサン・ジミニャーノが見えます。

その手前には、糸杉が並んだトスカーナらしい風景が。

こういう景色を見たかったのです。

イタリア、トスカーナ地方の町、チェルタルドのレストランL'Antica Fonte のブルスケッタ
前菜に食べた玉ねぎのブルスケッタ

もう、有頂天。

そして食事の方も大満足でした。

前菜には、玉ねぎのブルスケッタとチキンレバーのブルスケッタをとってシェア。

そしてメインはトスカーナ名物のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナにしました。

1050グラムで€52.50。

もちろん、二人で、ですよ。

血の滴る程度の焼き具合で、割と柔らかく、量も多すぎず、90点をあげましょう。

イタリア、トスカーナ地方の町、チェルタルドのレストランL'Antica Fonte のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
大満足のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ

100点でないのは、焼きすぎの部分が少しあったからです。

デザートは私がパンナコッタ、夫がティラミスと王道を行きましたが、どちらも美味しかったです。

トスカーナなので、ワインはキャンティ

キャンティの割にはけっこう、どっしりした味わいで私達の好みにぴったりでした。

最後にアマーロとコーヒーリキュールの提供がありました。

大満足のこのランチ、お会計は€121(19000円ほど)と安くはありませんでしたが、その価値は十分あったと思います。

イタリア、トスカーナ地方の町、チェルタルドの街角
フォトジェニックなチェルタルド旧市街

ただ、お客さんはほとんど、非イタリア人でした。

最初、右隣がドイツ語圏の家族、左にスペイン語圏の家族(後でペルー人と判明)、右側が空くと、別のテーブルから移って来た中国人カップル(後でシンガポール人と判明)という具合。

イタリアは観光大国だから仕方ありませんけどね。