再利用可能なピザの箱で環境に貢献ーーウェールズのピザ屋

【2018年4月】英国のウェールズにあるピザ店が、持ち帰り用ピザの箱に再利用可能な素材を使い始め話題になっている。従来の段ボール箱はピザの油やチーズなどがこびりつくため、再利用は不可能。同店が導入した箱はアルミニウムでできており、ピザの温度を保つ点でも優れているという。

新しい試みを始めたのは、ウェールズの首都、カーディフのピザ店、ダスティ・ナックル。この新しい箱を希望する顧客には、持ち帰りピザの価格に2ポンド(約300円)が上乗せされる。しかし、同じ箱を店に持参すれば、次回からは一回に付き、50ペンス(約75円)が返却される。箱が壊れて使用不可能となった場合は、無料で箱を取り換える。英国のスーパーが、買い物袋について同様のシステムを導入しているのを応用した。

同ピザ店では、従来の段ボール箱も平行して提供し、顧客に選択肢を与えている。ダスティ・ナックルの創業者でシェフのフィル・ルイス氏は「我々は常に環境にやさしい素材にこだわっており、店の中庭にはリサイクル品が山ほど使われている。一度しか使えない段ボール箱にはかねてから違和感を持っていた」と話す。英国では現在、ごみにしかならないプラスチックのストローの不使用運動が広がっており、この新しいピザの箱も広く普及する可能性は高い。

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注)イタリアからの報道によると、このアルミニウム製の箱は、北イタリア、ロンバルディア州のブレーシャで開発されたそうです。