
【2025年12月】モロッコ北部の港町、タンジェでのその晩は、地元ガイドに勧められたMacondoというレストランを探して行きました。
ほどなく見つかったMacondoに躊躇することなく入りました。

小ぎれいなお店で、なかなか雰囲気も良かったです。
地元ガイドが屋上をチェックすべし、と言っていたので、まず屋上を見せてもらいました。
確かに夜景がきれいでしたが、先に宿の屋上からも景色を見たので感動するほどではなかったです。
で、テーブルに通されてメニューを見て、「あれ?」。
何と、ここはイタリアンだったのです。
全く知りませんでした。
イタリアからモロッコに来てイタリアンとは、これ如何に。

なので、唯一あったモロッコ料理のタジン(チキン)を取って二人で分けました。
レーズンやゆで卵が入ったもので、皮肉にも、今回の旅行中に食べたタジン鍋の中で、ここのがぴか一でした。
そして、イタリアン・レストランなのに、ここにもワインがありませんでした。
これにはかなりガッカリ。
というのも、この料理、絶対赤ワインが合うのです。
前にも言いましたが、私が前回(30年前)タンジェを訪れた時には、どこででもワインが飲めたのです。

そこでAIさんに尋ねたところ、モロッコでは2000年からアルコール規制が強まり、旅行者向けパブや一部ホテルでのみ、こっそり飲めるようになったのだそうです。
お支払いの段になって、夫がこの店のオーナーとおしゃべり。
イタリア人どうしですから。
オーナーの女性は、我が家からも近い北イタリアのコモ出身の70歳。
資金を携えてモロッコ入りし、最初はリヤドを運営していたそうです。

そのリヤドを売って得たお金を持って帰国するつもりでしたが、モロッコでは稼いだお金を海外に持ち出せないと分かり、仕方なく、このレストランを始めたという話でした。
後で夫が調べたところ、資金を持ち込む際に様々な手順を踏まないと、後でお金を持ち出せない仕組みになっているらしいとのこと。
彼女は「もはや私にはここが牢獄のように感じるわ」と嘆いていたそうです。
とはいえ、故郷のコモにはちょくちょく帰るようで、「あそこはオーバーツーリズムで、身動きが取れない」と言っていました。
それは我々も体験済み。
さらに、私たちが長くロンドンに住んでいたというと、「ロンドンは大好きで、よく行くのよ」とも。
私たちは、そこを出た後、彼女に教わったアルコールが飲めるバーへ。
確か、「壁」というような名前でした。

薄暗い怪しげな雰囲気の中で、カクテルを飲んでひと時を過ごしました。
おつまみに出た揚げたてのポテトチップスが美味しかったです。
私は見ませんでしたが、夫が言うには、フランス人の男が地元のエスコートをはべらせていたそうです。
その手の所だったようです。