【2014年2月】イタリアのトリエステで、買い物からホテルに戻る途中、証券取引所広場(ピアッツァ・デッラ・ボルサ)の一角でグランドピアノを弾いている人がいました。
軒があるとはいえ、戸外です。
グランドピアノを持ち出しての演奏とは、大道芸もここまでやると、あっぱれだなあ、と見ていたら、CDを売っている人が、パンフレットをくれました。
このピアニスト兼作曲家はパオロ・ザナレッラさんという人で、これまでもベニスの運河を演奏しながら漂ったり、イタリア北部のカドーレで起こった土砂崩れの土砂の上で弾いて見せたりと話題を提供してきたようです。
「場違いなピアニスト」としてイタリア国内だけでなく、米ニューヨーク・タイムズ紙や、露プラヴダ紙、衛星テレビ局のアルジャジーラなどでも紹介されたことがあるんだそうです。
そこそこ有名人なのだなあと思いながら、立派な演奏をしばらく聴きました。
けれど、2月の寒空の下、広場に人は少なく、ちょっと気の毒な気がしました。