【2024年12月】南イタリア、ナポリの旧市街を歩いた後、ダンテ広場に出ました。
かつて市場が開かれていた広場で、マーケット広場とも呼ばれているそうです。
ここから地下鉄に乗るつもりでしたが、なぜか駅が閉まっていて立往生。
長く日本以外の海外に住んでいると、「まあ、こんなこともあるさ」と鷹揚に構えるようになるもので、私たちは全く焦りませんでしたが、ガイドのイヴァンはハラハラしていた様子。
タクシーもつかまらず、だいぶ時間のロスとなりましたが、ふと見ると、地下鉄のサービスが再開されていました。
何だったのかは不明なままです。
行ったのは、現代のナポリの中心地。
港の方で、有名な卵城を左手に見て歩きました。
そしてサン・カルロ劇場のお向かいのSan Carlo というレストランでランチです。
ナポリに来たからには、と我々はピザを食べたのですが、特に感動するようなものではなかったです。
やっぱり専門店でないとダメなのかもしれません。
ピザ二つと赤ワイン半リットルで、€28(約45oo円)でした。
それから、ミラノのガレリアによく似たウンベルト1世のガレリアを歩きました。
19世紀後半に建てられたミラノのより、10年ほど新しいそうで、幅が広くて明るく、長さは短いとのこと。
そして、王宮広場へ。
ここには、スペイン統治時代の17世紀に建てられた王宮や、ローマのサンピエトロ寺院を小粒にしたような、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会があります。
私たちはどこにも入らず、広々とした広場をぐるっと巡った後、ケーブルカーでヴォメロ丘へ。
イヴァンが計ったのかどうか知りませんが、ここでちょうど日没となりました。
その眺めの素晴らしいこと!
ヴェスヴィオ火山やカプリ島、夏に行ったイスキア島も見渡せるほか、ナポリの旧市街を二分しているスパッカ・ナポリもはっきり見えました。
しかも夕日に染まっています。
これは確かに感動ものでしたが、一番、感動していたのはナポリ愛の塊のイヴァンだったかも。
彼によると、このヴォメロ丘はナポリ市内で一番、安全で環境の良いところだそうです。
彼のおかげで、印象が好転したナポリ。
今回、教会をいくつかと町歩きをしただけで、入場料の要る重要な建物の中には入っていないので、いつかまた再訪したいと思います。
ちなみに、夫は翌日、ソレントで床屋に行き、ナポリが観光地としてブームになったのは、コロナ後のことだと聞いてきました。
「ナポリ人は、ツーリストから盗むより、治安を良くしてツーリストを呼び込む方が儲かることが、やっとわかったんだよ」と言っていたそうです。