【2016年7月】リガの大聖堂は、バルト三国の教会の中で最大なのだそうです。1211年に建てられたものですが、中は案外、あっさりしています。後で知ったのですが、ソ連時代に礼拝は厳しく禁じられていて、その際に装飾品は取り払われたとのこと。この写真の回廊に、どこかで回収されたらしい歴史的なモノがいろいろ並んでいました。そのもっと昔、町の名士たちはできるだけ祭壇に近いところに埋められるよう、お金を積んだそうです。1709年に疫病で町の三分の一が死亡したときには、教会内のお墓が洪水で水浸しになり、先祖の碇に触れたのが原因だと言われていたとか。また、1884年に出来上がったパイプオルガンは、その当時、世界最大だったそうです。現在でも第四位の大きさらしいです。修復工事中で、その大きさはよくわかりませんでしたが。
大聖堂の次に、「三兄弟」と呼ばれる建物を探しました。歴史的な建物が三つ連なっているところです。たまたま日本人の団体がいてガイドが説明するのが聞こえました。向かって左の二つは住居だったけれど、右はもともと倉庫だったそうです。冬の気温はマイナス10度がざらなこの町ですが、この倉庫では常にプラス4度が保たれたと言っていました。また、窓が小さいのは、中世の資産税が窓の大きさによって決まったからなのだそうです。一緒に立って聞いていたら、ツアーの中のおじさんにじろりと睨まれました。