【2023年1月】スペインのマドリードから北東に100キロ余り行ったところにあるアビラでは、泊まったホテルが大聖堂のそばだったので、まずは大聖堂見学から始めました。
周りにライオン像が並んでいて、何か意味があるのだろうと思ったのですが、わからず仕舞い。
大聖堂の外観は、灰色の石造りで、あまりぱっとしません。
入場料一人€8(1200円強)払って中に入りました。
ちなみに、65歳以上は€7で入れるそうです。
入ったすぐも、大きさに圧倒されるばかりで、あまり見るべきものがありません。
でも奥に進むと、天井に使われている石が変わって、赤身がかったまだら模様。
砂岩なのだそうです。
ガイドブックによると、この大聖堂は12世紀に建設し始められ、14世紀に完成したもので、スペイン初のゴシック様式の大聖堂だとのこと。
後陣の半円形の塔が、アビラを囲む城壁の一部となっていて、大聖堂でありながら、砦の役割も果たしていたそうです。
それで、何か地味で温かみのない雰囲気なのでしょう。
主祭壇は16世紀のもので、黄金色の枠に囲まれたキリストの一生を描いた何枚もの絵画があります。
周りの様々な彫刻が素晴らしく、あらためて、宗教の力に感心しました。
脇の部屋が宝物の博物館になっていて、エル・グレコの絵がありました。
僧侶のガウンにもライオンが描かれていましたが、この町とライオン、どんな関係があるのでしょうね。
それから回廊に出てぐるっと歩きましたが、ガラスで仕切られていて残念。
前にも思いましたが、スペインでは大聖堂について「大きいことは良いことだ」と考えられている様子ですが、この教会については、大きすぎて親しみが感じられませんでした。
さて、次の目的は、この町の目玉である城壁です。
上って歩けると書いてあるのに、上るポイントが見つからず、壁の内外をウロウロ。
ウロウロしながら、城壁を眺め続けたのですが、本当に絵に描いたような姿です。
これはわざわざ見に来る価値があります。
Vicente門を出て、景色を眺めました。
アビラ自体、小高い丘の上なので、辺りの平原を見渡すことができます。
良い天気で、見晴らしは良いのですが、何しろ寒くて、あまりじっとしていられず、先を急ぎました。
Carmen門まで行ってそこにあった博物館で、城壁の上り方を聞いたのですが、的を得た応えが得られず不毛。
仕方がないので、2時に予約してあったレストランへ向かうことにしました。
途中、Tower of Los Guzmanes という16世紀の塔があり、人が出入りしていたから、登れるのかと思って入ってみましたが、ここは自治体のオフィスで、人々はキリスト生誕を描いたジオラマ、ベレンを見に来ていたことが分かってガッカリした次第。
ベレンはこの旅でも、何回か見かけました。
スペイン人にとってベレンがどういう意味を持つのか、一度、スペイン人に尋ねてみたいものです。