何かというと、紙でできた一種の熱気球に願い事を書き、それを空に上げるのです。
まず、紙の色選びから始まります。
色にも意味があって、確か、緑が健康、青が平安、赤が愛情だったと思います。
願い事は4面に書くので、四つお願いできます。
書いたものを乗ってきた平渓線の線路の上に持っていき、写真撮影。
それが終わると、係の人が火を入れ、気球がゆっくり上っていくのです。
確かに祈るような気分になれます。
ガイドの康さんによると、この天燈はそもそもは三国時代の通信手段で、のろしのような意味を持っていたそうです。
形が三国時代の政治家で軍人の孔明の帽子の形をしているのはそのためだとか。
これを「願いを叶える天燈」に仕立て上げたのは商人の仕業だそうです。
観光客が飛ばした天燈は、たいてい同じ場所に落ちてくるので、それを拾いに行く業者もちゃんといるという話でした。
ちなみに、元宵節(旧暦1月15日)には天燈祭りが開催されます。
闇夜に何百もの天燈が上げられ、見事な眺めなんだそうです。
康さんに写真を見せてもらいました。