失業者、新事業を開拓

【2014年2月】イタリアのミラノに住むジョヴァンニ・カファロ氏(42)の特技は「忍耐」。

昨年夏に勤めていた衣料品会社が倒産し、失業者となった同氏は500通余りの履歴書を送ったが、うち反応があったのは10通程度と再就職の道は厳しい。

そこで自ら、特技を生かして、新事業を始めた。

「順番待ち代行」だ。

イタリアのお役所仕事は、何事も時間がかかることで悪名高い。

忙しい市民の代わりにカファロ氏が何時間も列に並び、税金支払いや各種届出を代行する。

週7日、夕刻でも請け負う。

その代金は一時間につき10ユーロ。

もともと、コミュニケーション科学の学位を持っている同氏の宣伝効果もあってか、最近はリミニやナポリなど遠く離れた地方からも注文が入るという。

カファロ氏は「このまま順調に進めば、事業を拡大し、代理店を立ち上げようと思っている」と意気込んでいる。

イタリアの有力紙ラ・スタンパが伝えた。

原文は こちらです。