【2022年8月】イタリアのシチリア島南東部の町、シラクサで「暮らし」を始めた初日、生鮮市場に買い物に行きました。
泊っているエアビーから橋を渡ってオルティージャ島に入り、正面のギリシャ神殿跡から左側へ。
すぐそこに、Mercato(市場)と書いた大きな建物があるのですが、そこはいつ見ても閉まっていました。
ネット情報によると、2000年に改装工事を終えた後、イベント会場として使われているようです。
で、市場そのものは、その先のVia Emanuele. De Benedictis 通りに青空市場として繰り広げられています。
路面に出ている出店は、野菜類が主流。
私達が目指していた魚屋は、この通り沿いの建物に入った店でした。
魚屋さんはいくつかあるのですが、エアビーの大家さんから推薦されたのは、Cappuccio という店。
「ほかの大きな店は、ツーリストとみると、値段をぼることがある」とのこと。
通りに面して、牡蠣がたくさん売られていました。
どうやら、その場で食べさせてくれるようでした。
牡蠣は大好物ですが、「生ガキは、Rがついた月に食べるもの」と昔、教わったのが頭にあり、8月のこの日には止めておきました。
入ったCappuccioの店は表の台にメカジキが乗っていて、店主とみられるおじさんがそばに腰かけていました。
店の中にはもっと大きな台があって、様々な魚介類が。
目移りがしたのですが、この日は、イカの一種と中くらいのサイズのエビを25ユーロ分(約3600円)ほども買いました。
お値段は、期待したほど安くはないようでした。
もっとも、イカもエビもいろいろ種類があり、目の肥えた地元の人は、安くて美味しい種類を知っているのでしょうけれど。
この台の向かって右端のほうに、2人の従業員がいて、彼らが、きれいに内臓を取ってくれました。
この店には、この後も夫が毎朝のように通い、その日のメインディッシュを調達した次第。
何度か行くと覚えられ、おまけもしてくれたようです。
特に、メカジキのそばの店主は陽気な人で、夫によると、時折、オペラ歌手のように声を張り上げて歌っていたそうです。
この日はランチにイカをシンプルに焼いて食べました。
素材が良い時には、シンプルな料理が一番。
味が濃くて、甘かったです。
特に、ゲソの部分には何か特別のうまみがあって驚いたほど。
ついでに、一緒に食べたサラダのトマトの甘いこと!
こちらは近所の八百屋で買ったものですが、おばさんがパキーノのトマトだと言っていましたからね。
パキーノはシラクサからそんなに遠くない所にある町で、トマトの産地として、全国的に有名なのです。
さらに夜には、買ってきたエビを食べました。
こちらも美味しかった!
黒ビールによく合いました。