【2021年7月】イングランド南東部の海辺の町、マーゲイトで予約して行ったレストランは、Buoy and Oyster という名前でした。
屋内の窓際の席に案内され、そこからは、テラスを通してビーチが見えました。
ここではスターターを食べず、いきなりメインディッシュ。
私は「Day Boat Whole Fish」という名前のメニューを選びました。
つまり、この日の魚。
鯛でした。
前月にエディンバラのリースで食べたのと同じぐらい大きい魚でしたが、味が薄く、イマイチ。
夫は「Buoy Bowl」という名前の揚げ物セットを食べました。
こちらは、普通に美味しかったそうです。
ここで特別だったのは白ワイン。
初めて地元のワインと称されたイングランド産のワインを飲んでみました。
「Barnsole Dry Reserve」という名前で、ドライという割には、ほのかな甘さがあり、しかも軽くて、けっこう気に入りました。
普段は、もっと安くて美味しい欧州産や、ニューワールド産(南米や南アなど)のワインを飲んでいますが、英国でもワイン造りが盛んになってきていることは知っていました。
もう20年近く前に、ロンドンの南側に位置するワイナリーを訪れたことがあります。
その際、さんざん聞かされたのは、地形がフランスのシャンパーニュ地方に似ていてシャンパンに勝るとも劣らない質のスパークリングワインが作れるという話でした。
暖かい南欧でできるこってりした赤ワインはさすがに無理なようですが、地球温暖化のおかげで、英国の平均気温が上がり、ワイン造りに適した気候になりつつあるというのが背景にあるようです。
ただ、まだ生産本数が少なくて、未知の味なのに、比較的、値段が高いため、我が家のテーブルに上ることはありませんし、レストランで見かけることもほとんどありません。
このBarnsole というワイナリーは確かに、地元、マーゲイトも含まれるケント州にあります。
ウエブサイトを覗いていみたら、1993年に初めて、ブドウの木を植え始めたというワイナリーで、年間の生産本数は20000本を目指していると書いてありました。
ちなみに、このレストランでのお値段は£28(4200円超)でした。
さて、デザートです。
私は、苺クリーム(パンナコッタとイチゴのシャーベット)、夫は日本のウイスキー「山崎」を試しました。
前月、スコットランドで過ごして以来、私達の生活にウイスキーが欠かせなくなっています。
英国のワインと同様、日本のウイスキーも世界的に評価が上がってきているようですが、飲んだことはありませんでした。
夫はかなり気に入ったようでした。
このレストランのウエイターが変わっていて、まずは「My name is John」と名乗り、米語訛であれこれ世話を焼いてくれました。
入れ墨の多い褐色の肌の人で、国籍不明な感じがしたので、夫が「出身は?」と尋ねたら、マーゲイト生まれで米国のフロリダ育ちなのだそうです。
確かに、愛想がよすぎる彼の雰囲気は、米国調だったかもしれません。
このランチは、全部で£94.50(14300円ほど)でした。