時は金なり

時は金なり

【2022年4月】ブルガリアのプロヴディフ旧市街の観光で、最後に見たのは、ローマ劇場です。

プロヴディフのローマ劇場
今も使われているローマ劇場

このローマ劇場は、プロヴディフ観光の目玉とも言えるところで、私が前回、奇妙な遺跡ツアーでこの町に来た時にも、ここにだけは連れて行ってくれました。

紀元2世紀にトラヤヌス帝が建てたもので、ガイドブックによると、1972年に地すべりが起きた時に見つかったのだとか。

この日は静まり返っていましたが、前回来た時には、何やらお祭りが開催されていました。

ローマ時代の劇場を今も劇場として使っているというのは素敵ですね。

プロヴディフのローマ劇場のすぐ下の大通り
ローマ劇場と大通り

ローマ人、偉大なり。

今回、私達は中に入らず、外の柵から眺めるにとどめました。

この遺跡のすぐそばに、大学の生物学部と、芸術アカデミーがありました。

このアカデミーの方から、ソルフェージュをやっている音が聞こえたのですが、そのメロディーラインが中東風だったのが面白かったです。

さて、プロヴディフは以上で、これから首都のソフィアに移動です。

来る時はタクシーで、180レフ(13000円近く)も払ったのでしたが、今回は列車です。

プロヴディフからソフィアへの列車はこの型
落書き満載の列車に乗る

プロヴディフからソフィアまでの運賃は、二人で、18.50レフ

タクシーの10分の1!

その代り、長かったぁ~。

何しろ、ゆっくり走るし、しがない駅に永遠に近い時間停まるのです。

なるほどね、「時は金なり」とはこのことです。

プロヴディフからソフィアへの途中駅の駅長さん
しがない駅で働く赤い帽子の駅長さん

タクシーで1時間半余りだった道のりを、丸3時間かけて行きました。

列車はイタリアのミラノからスイス方面に向かう通勤列車と同じ型でしたが、落書きが満載。

車窓はあまりぱっとしませんでしたが、白い花がそこら中に咲き誇っていたのが印象的でした。

それから、各駅の駅長さんは皆、赤い帽子を被っていました。

時々、女性の駅長さんもいるのですが、彼女らはミニスカート姿。

東欧的美的感覚なのだろうなと思った次第です。

ブルガリア、ソフィアの中央駅の構内
構内はそこそこ立派なソフィア駅

着いたソフィア駅は町はずれ。

辺りは、朽ちた工場跡と建てかけの建物が混在したような所で、まさかまだ中央駅ではないだろうと思ったところが、中央駅でした。