【2023年4月】イタリアの北西の隅にあるヴァッレ・ダオスタ州の村、プレ・サン・ディディエで、ランチが食べられるレストランを探しました。
オンラインで夫が調べたレストランを探してウロウロ。
小さい村なのですが、なぜかすぐに見つからず。
幸い良いお天気で、山の景色が美しいし、小川は流れているし、ちょうど良い散歩です。
気になったのはこの辺りの家の作りで、特に屋根。
薄い石が積み重なって瓦の役目をしているのですよ。
北西アルプスから採れる片岩なのだそうで、この岩は薄くスライスできるらしいです。
その色が灰色なので、全体に暗い印象です。
こんな晴れた日でも家の集合がどんより灰色に見えるのですから、悪天候の時にはなおさら暗いでしょうね。
リグリア州のようにせめて、壁に色を付ければいいのに、と思いますが、そこは質実剛健な山の民。
きっと見た目より実益を選んで、こんな暗い家並みなのでしょう。
レストランは見つかったのですが、ネット情報と異なり、夜のみの営業と分かりました。
それで村で一軒のみ営業していたレストラン兼ホテルのHotel Bucaneve へ。
前菜は例によってハムの盛り合わせ。
いつもと違って、イノシシ肉やダック肉などのハムで、どれも独特な深い味わいで美味しかったです。
私のメインはファッソーナ牛(コレステロールが低いお肉)のタルタル。
実は焼いたのが来ると思っていたので、あーら、びっくり。
でも全く臭みがなくて、あっさりしていて良かったです。
夫のメインは、Cotoletta alla Valdostana というこの地方独特の肉料理。
どんなのが来るか楽しみでしたが、ハムやチーズが乗った薄い肉の揚げ物でした。
これならCotoletta alla Milanese の方がいいかなー。
一番美味しかったのは、地元の赤ワイン。
こんな山の中のワインだから薄目かなと思っていたのですが、とんでもない。
アルコール度14%の、少しばかり甘味のあるしっかりした味わいで、我々の好みのタイプのワインでした。
ハウスワインという割には€22(3400円強)と安くありませんでしたが。
それからテーブルに置いてあった太目のグリッシーニが上々。
夫が空いていた隣のテーブルのを盗んだほど。
デザートにはアップル・シュトゥルーデルをシェアし、コーヒーも飲んで、全部で€105.50でした。
最近、€100を超える食事はしていなかったので、高く感じましたが、村とはいえ、基本、保養地ですから、こんなものでしょう。