立派なお城

立派なお城

【2014年4月】今回のルーマニア旅行、メインのトランシルヴァニア地方最後の目的地は、この立派なお城でした。

15世紀半ばに建てられたこの城は、コルヴィン城ともフネドアラ城とも呼ばれているようですが、有名なブラン城よりも見た目が良く、私のガイドブックの表紙にもなっています。

それなのに、それほど有名でないのは、この城があるフネドアラという町が、共産主義政権の崩壊後、貧しくなった工業都市で、ぱっとしないからなんでしょうかね。

明るい感じの地元のガイドさんが言うには、城内にある井戸は3人のトルコ人囚人が15年かけて28メートル掘って作ったもの。

「掘り終えたら自由にしてやる」という約束でしたが、完成時に、約束した王様はすでに死亡していて、奥さんの女王は「そんな約束は聞いていない」として3人を殺してしまったとか。

殺される前にトルコ人が「ここから水は得られても、魂は得られない」と壁に彫り込んだという逸話があるそうです。

この付近は昔から鉄鋼の産地で、それで潤ったそうです。

今も近所にアルセロール・ミタルの工場がありました。