豪華絢爛、クレモナの大聖堂

豪華絢爛、クレモナの大聖堂

【2025年4月】ロンドンから来た友達夫婦と一緒に北イタリアを巡る小旅行、この日はクレモナに泊まりました。

私たちはクレモナには数回、訪れていますが、泊まったのは初めて。

北イタリア、夜のクレモナの大聖堂
控えめにライトアップされたクレモナの大聖堂

ホテルは立地で選んだHotel Imperoです。

小さくて古めの部屋でしたが、何しろロケーションが大聖堂のすぐ近く

レセプションの感じも良かったです。

一休みして、付近を散歩。

夜の大聖堂の姿が見事でした。

翌朝は、この大聖堂の中に入るのをまず、目的としました。

バイオリン作りの名所として世界的に有名なクレモナですが、町自体、歴史的に重要な位置を占めていたそうで、11~13世紀には独立した都市国家だったそうです。

北イタリア、クレモナの大聖堂の柱とフレスコ画
重厚な柱の上のフレスコ画

大聖堂もその都市国家時代の1190年頃に完成したとのこと。

外観は、大きなバラ窓を中心に、周りには細目の柱が連なっていて、地上階部分はポルティコになっています。

数あるイタリアの大聖堂の中でも独特なので、記憶に残ります。

そして、入ってみたら薄暗いのですが、絢爛豪華です。

黒っぽい重厚な柱が並んでいて、その上部には、美しいフレスコ画の数々が。

主に16世紀の画家が、聖書の場面を描いたものだそうです。

主祭壇ももちろん、豪華。

この町の豊かさが繁栄されています。

北イタリア、クレモナの大聖堂の地下聖堂に眠る聖オモボノ
クレモナの守護聖人、聖オモボノ

地下聖堂も素敵でした。

ここに祀られている人は、調べてみたら、聖オモボノというこの町の守護聖人だそうです。

商業に精を出し、稼いだお金で貧しい人々を助けたという割と現実的な聖人のようです。

クレモナがポー川沿いにあって、交通の要衝だったため、商業が発展したのだそうです。

大聖堂で、バイオリン以外のクレモナを発見した気分。

夫も盛んに「クレモナを見直した~」と言っていました。

ちなみに、大聖堂の隣には、15年ほど前に私が初めてクレモナを訪れた時に上った鐘楼のトッラッツォがあります。

北イタリア、クレモナの大聖堂の鐘楼、トッラッツォ
上ることも可能なトッラッツォ

その時のことを書いてなかったかな、と振り返ってみましたが、ブログを始める前のことだったようです。

景色が素晴らしかったことより、上るのが非常に大変だったことが記憶に残っています。