赤を冷やす

赤を冷やす

【2022年9月】イタリア、シチリア島の内陸の街、モディカでランチの時間になりました。

私達は、サン・ピエトロ教会のキュレーターさんが推薦したレストランを探して行きました。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiの壁
壁にはたくさんの宗教画が

Osteria dei Sapori Perduti(忘れられた味の食堂)という郷土料理のレストランです。

後でみたら、ガイドブックにも載っていました。

昔ながらの古き良きレストランのイメージそのままの雰囲気で、お昼のこの時間には、1人で食べに来ている人もちらほら。

壁には宗教的な絵がたくさん掛かっていました。

メニューを見ると、見慣れたイタリア名と微妙に異なっているのに気づきます。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiのメニュー
シチリア語のメニュー

シチリア語で記してあるのです。

どうやら、シチリア語では、サルディニアと同様、「u」で終わる言葉が多いようでした。

私達はここで、久しぶりに肉類を食べました。

というのも、海辺の町、シラクサに滞在中は、頑なに魚介類に徹していたからです。

それが美味しかったからではありますが、ロンドンでの日常生活で、様々な種類のシーフードを食べるのが難しいという背景があり、「できる時に食べておこう」という気分だったのです。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiの前菜盛り合わせ
充実感があったアンティパスト

でも内陸のモディカでは、郷土料理は肉料理。

まずは、Antipasti Misti を二人で分けました。

チーズ類、スパイシーなアランチーノ、豆料理、カポナータなど10種類ほどの料理が並んだ、とても充実したお皿が出てきました。

卵が含まれていたのは、珍しかったです。

少し久しぶりに赤ワインを注文。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiで飲んだ赤ワイン
ノート産のネロ・ダヴォラ

シラクサからモディカに来る途中に通った、ノートでできたネロ・ダヴォラです(そういえば、途中、ネロ・ダヴォラの語源になっているアヴォラという駅もありました)。

アルコール度が14%あり、この暑い中、こってりし過ぎかな、と思っていたら、店のおじさんが「ちょっと冷やそうか」と氷水の容器に入れてくれました。

これまで、赤ワインを冷やすことには抵抗があったのですが、産地である地元の人はこうやって赤ワインを飲んでいるのだと知って、目から鱗が落ちた心持ち。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiの仔牛料理
味が濃かった仔牛

実際、冷やしたら、ずっと飲みやすく、美味しさが増しました

私はメインに、仔牛の煮込みを選びました。

柔らかくて味そのものも良いのですが、ちょっと濃すぎて、ご飯が欲しい感じ。

夫は好物のウサギ料理。

ニンジンとかセロリとかと一緒に盛られている明るい色どりのお料理でした。

シチリア島、モディカのレストラン、Osteria dei Sapori Perdutiのウサギ料理
量がたっぷり

前菜が充実していたせいか、お腹いっぱいで、デザートは割愛して、〆に、私はリモンチェッロ、夫はアマーロを飲みました。

以上で€65.50(9400円ほど)ととてもリーズナブルでした。