【2023年4月】イタリアの北西端、ヴァッレ・ダオスタ州のお城を見てアオスタに戻って来た時には、疲れ果てていたのですが、8時にレストランを予約してあったので、力を振り絞って出かけました。
これまでアオスタではホテルから駅までしか歩いていなくて、場末感のある貧しい町だと思い込んでいましたが、町の中心は打って変わって華やかなのでびっくり。
そもそも、アオスタは「アルプスのローマ」とも呼ばれているローマ遺跡の宝庫(最近、もう一か所、ローマ遺跡が多い町に行ったなあと思い返したら、スペインのメリダでした)。
携帯のマップを見ながら、灰色の壁に沿って予約してあったレストラン方向へ歩いたら、立派な門が。
ポルタ・プレトリアという名前で、ローマ時代、町への主要門だったと後で知りました。
目指すレストランは、その名もトラットリア・プレトリア。
門のすぐそばでした。
入口は小さいけれど、中はかなり広々としていました。
明るい木造りの内装です。
ここでは二人とも、いきなりメインディッシュ。
私が選んだ鹿肉は、なんと、骨付きの豪快なお肉。
中はほとんどレアでピンク色をしていました。
それに北欧風のベリーのソースが付いていました。
臭みが全くなく、マイルドで、ベリーソースと塩で美味しく食べました。
夫はフォンデュに挑戦。
スイスの料理として名高いフォンデュですが、この辺りでもポピュラーなようでした。
スイスで体験した通り、やっぱりチーズに浸すのはパンだけ。
それにポレンタが付いていましたから、炭水化物のオンパレード。
1個もらってみたのですが、ちょっとしょっぱいチーズでした。
日本の旅館の食事に出る容器に似たものに溶けたチーズが入っていて、下部に火をつけてチーズが固まらないようにしてありました。
この地方独特の料理が食べられて、二人とも大満足です。
デザートには、Sformatino Nocciola という名前で、カントゥッチ風のお菓子をザバイオーネに浸して食べるものを選びました。
ザバイオーネは私の好物。
ここのは強すぎず、クリーミーさが前面に出ていて良かったです。
夫はバニラアイスなのですが、上にフェンネルが乗っかっているという珍しい組み合わせ。
美味しかったそうです。
特にバニラアイスの質がとても良かったそうで、後々まで言っていました。
これに地元の赤ワインを加えて、全部で€95(15000円ちょっと)。
前夜のレストランに比べると、こちらの方が高いです。
でも居心地はこちらの方がずっと良く、アオスタを再訪することがあったら、また行きたいなと思うレストランでした。