【2022年4月】イタリアのミラノに滞在していた時、日曜日にぽっかり時間が空いたので、ミラノから車で南へ1時間ほどのパヴィアに遠足しました。
出かける先が決まるとまず、夫がレストランを決めるのが我が家の習わしです。
今回も、Antica Trattoria Ferrari を電話で予約しました。
その際、「遅れたら、もう席はありませんよ」と言われたそうなので、少し早めに出発。
レストランはパヴィアの中心ではなく、コペルト橋方面にあるので、そのあたりに車を停め、予約時間の1時半になるまで散歩しました。
ずっと前にも書いたことのあるこの橋は、1354年からの歴史がありますが、今あるのは、第二次大戦でダメージを受けた後、1949年に元通りに復元されたものだそうです。
町なかに近い方の橋のたもとに、夫が面白い落書きを見つけました。
「人生は行ったり来たり。ブランコに乗りながら、おならをするようなもの」ですって。
大笑いしました。
それから、ティチノ川に沿って歩いていたら、「立って漕ぐボートの会」の集合場所があって、実際にやっている人々がいました。
これも一種のスポーツなのでしょうか。
この日は雨の予報でしたが、ラッキーなことに陽が照って、良い雰囲気の散歩でした。
そしてAntica Trattoria Ferrari のお時間です。
今回で3度目だったのですが、初めて、奥の部屋に案内されました。
こじんまりして、落ち着けます。
前菜は、Fantasia Antipasti という名前の盛り合わせ。
サラミなどの冷たい物から始まって、温かいものへ。
温かい物の中に、藤の花を揚げたものが含まれていました。
季節ものなのでしょう、これは初めてです。
カリカリに揚げてあって、口触りを楽しむもののようで、特に強い味はありませんでした。
メインに夫が選んだリゾットの名前が、リゾット・アスパラジ・ボッタルガ・ガッロ。
このボッタルガ・ガッロとは何ぞやと思って検索したところ、ゆで卵+塩+砂糖をかためて5日間置き、これを削ったものでした。
一口貰ったのですが、マイルドでやさしい味でした。
私のメインは牛タンのグリル。
シンプルな塩味で、グリーンソースに付けて食べました。
3枚もあって、食べきれず、夫に1枚あげた次第。
それでも、デザートは別腹です。
ピスタチオの乗ったフォンダンショコラと、Bavarese al Passoto (パッシート入りのババロワ)にアーモンドをかためたおせんべいがかかったものを夫とシェアしました。
うーん、満足。
この日のワインは、Barbera だけど、ピエモンテ州ではなく、この近所のOltrepo Pavese という産地からのものでした。
気に入ったので、ゆくゆくはこのワイナリーに行ってみようと話したほど。
以上にコーヒーも飲んで、全部で€92(13000円ほど)とリーズナブルでした。