【2023年12月】イタリアで迎えた年末。
ですが、23日から、私にしては珍しく熱が出ました。
予定していた家族とのクリスマス会もできず、床に就いていたのですが、25日の朝には熱が下がりました。
それで、予定通り、シチリア島のパレルモへ。
でもクリスマス当日とあって、交通の便が悪く、タクシー乗り場に長蛇の列。
その間にすっかり冷え込み、また具合が悪くなりました。
何とか予約していたエアビーアンドビーにたどり着いたのですが、英語でしてくれた宿主の説明を聞く力もありませんでした。
夜中にぐんぐん熱が上がり、夫が救急病院に連絡してくれ、必要な薬など指示してもらいました。
数日はベッドで過ごし、1日がどう過ぎたのかもわかりません。
こんなひどいインフルエンザにかかったのは、20年ぶりぐらいです。
インフルエンザ予防接種をしていた夫はまったく平気でした。
予防接種、侮ってはいけません。
不幸中の幸いだったのは、まず、夫の母国で、言葉が通じ、知らない町ながら必要な物を購入できたこと。
二つ目は泊ったのがホテルではなく、エアビーアンドビーだったので、自分の家で寝ているのとそれほど変わらなかったことです。
しかも優良エアビーで、洗濯機以外、生活に必要なすべてが揃っていました。
Casa Ambra という名前で、サン・ドメニコ教会の近くでした。
シチリア島で前年に滞在したシラクサでもエアビーに洗濯機がなかったのですが、シチリアはそういう土地柄なのでしょうか。
私はイタリアの食事が大好きですが、しばらくは食欲が全くなく、唯一、食べたいと思ったのは、日本のうどん。
夫に言ったら、スーパーからカップヌードルを買ってきてくれたのはありがたかったのですが、残念ながら美味しくありませんでした。
熱が下がって起き上がり、やっと外に出て、近所を少し散歩できたのは、28日でした。
夫が、何を買っても€1のパン屋、ハムを買おうとしたら、裏から古いのを出したハム屋(夫はしっかり新しいのをゲットしましたが)、バシっと決めた弁護士か何かの風貌の男が、店の人と港湾労働者のような口調でひとしきりしゃべって、また別人に戻って去って行ったカフェなど、私が寝ている間に体験した場所を案内してくれました。
予想していた通り(というか、私はパレルモは二度目なのです)、やっぱり雑然とした町です。
翌日は元気もだいぶ戻り、港の新開発地区まで歩きました。
おしゃれっぽいモダンな造りながら、何となく、ソフィスティケーションが頂点に達していない印象を持ちました。
この日はようやく、食べ物が美味しく感じられました。
そして翌30日は復活の日。
やっとホリデーの始まりです。