【2016年6月】今回の北イタリア、ヴェネトへの旅の最終目的地はヴィチェンツァでした。ここは16世紀の建築家、アンドレア・パッラーディオが築いた建物が多く、世界遺産にもなっています。かなり大きい町で見どころも多いのですが、時間がなかったので、観光案内所で最も重要な所を地図に印してもらいました。その第一が、このオリンピコ劇場です。入場料が11ユーロで、結構高いなあと思ったのですが、それだけの価値のあるところです。ここはパッラーディオが設計した世界初の屋内劇場。古代ローマの屋外劇場を模して建てたそうで、目を見張る豪華さです。遠近法で舞台の奥行きが表されていて素敵。1585年の完成で、このときにはもう、パッラーディオは亡くなっていたとのこと。現在でも年に数回、使われているのだそうです。
それから、大理石の象嵌細工が素晴らしい祭壇のあるサンタ・コロナ教会も見学しました。祭壇の裏側のパネルの一つに糸が縫い込んであると聞きつけた一グループがわさわさと駆け寄ってみていたので、私も目を凝らしましたが、わかりませんでした。眉唾モノのような気がしますけれど。