シルク・ドゥ・ソレイユを本場で観る

シルク・ドゥ・ソレイユを本場で観る

【2019年7月】カナダのモントリオールは、有名なサーカス集団、シルク・ドゥ・ソレイユの本拠地です。

正直なところ、私は、カナダのだということは知っていたのですが、モントリオールでテントを見るまで、ここが本拠地だとは知りませんでした。

カナダのモントリオールにあるシルク・ドゥ・ソレイユのテント
港にあったテント

一度観てみたいとずっと思っていたので、これを機に行くことにしました。

ネットでチケットを探したのですが、私たちに可能な日の公演のチケットは、わずかしか残っていなくて、テントの一番上の端っこでした。

それでも一人97カナダドル(7900円)ほどと結構なお値段。

ロンドンに公演に来た時に、なかなか行けなかった一つの理由がチケットの高さだったのを思い出しました。

私達が見たのは、「アレグリア」という演目で、日曜日の午後1時半の開演です。

青と白の縞々のテントは港の一角にあり、目を引きます。

入ると、まずは記念品売り場。

カナダのモントリオールにあるシルク・ドゥ・ソレイユのテント内の、一番後ろ
私達の席は、一番後ろの末席

早めに着いたので、何か買おうかと隅々まで物色したのですが、やっぱり欲しいと思えるものが見当たらず、買わずじまい。

買い物大好きな私ですが、カナダではコレといった物にほとんど出会えませんでした。

もうちょっと土産物作りに工夫を凝らして欲しいものです。

その空間の一角に、舞台で使われているのと同じ形の椅子が置いてあり、人々が順番に腰掛けて、写真を撮っていました。

もちろん、私達もやりました。

そして会場に入ります。

カナダのモントリオールにあるシルク・ドゥ・ソレイユのテント内で見た出演者
凝った衣装に身を包んだ出演者

我々の末席でも、所詮、テントなので、それほど舞台から遠くはなく、よく見えました。

期待にたがわず、美しい幻想的な舞台です。

衣装やメイクが凝っているのもよく分かりました。

出演者の中には音楽を奏でる人々もいて、生の音楽が聴けるのも良いところ。

そういう環境の中で、元は体操の選手だったのかな、と思える人々が次々に曲芸を披露していきました。

一応、ストーリーがあるらしかったのですが、それはよく分かりませんでした。

ピエロの演技にもペーソスがありました。

カナダのモントリオールにあるシルク・ドゥ・ソレイユのテント内で、「アレグリア」の曲芸
曲芸を披露する人

シルク・ドゥ・ソレイユは、夫が昔読んだ経営の本で取り上げられていて、飽和状態で廃れていく産業の中で、アイデアで生き残る、あるいは新分野を切り開く成功例の一つだったそうです。

サーカスに付き物の動物は全く出てこないのですが、これも最初は、動物愛護とは無関係で、コストが膨大にかかる動物を排除したということだったのだとか。

日曜の昼だったからか、観客の中には子供もたくさんいましたが、大人だけの客も多く、確かにサーカスとしては新しい境地を開いた人たちだなと思いました。

観て満足感の残る公演でした。