【2009年12月】ポルトガルのポルトに流れるドウロ川の遊覧船から下りた後、有名なドン・ルイス1世橋を渡って対岸へ。
この橋はパリのエッフェル塔を作ったエッフェルの弟子が設計したもので、19世紀末に完成したそうです。
言われれば確かに、鉄の骨組みが男性的ながら優雅で、エッフェル塔に似たものを感じます。
橋は2層になっていて、私達はまず、低い方の自動車道脇の歩道を渡りました。
渡った先はヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区で、私はてっきりポルト市内の一部と思っていましたが、正確には別の町だそうです。
この地区には、歴史的なポートワインの工場が建ち並んでいます。
乗った遊覧船の切符に醸造所見学が含まれていたので、その工場を探して行きました(どれだったのか、名前は不明)。
中には入ったのですが、残念ながら団体客とかち合い、彼らに占領されていて、何も聞けずに途中で諦めました。
ポートワインと言えば、赤いデザートワインを思い浮かべますが、地元では結構、白いのもあります。
白いのも甘いのですが。
工場見学を諦めた後に見つけた混んでいるローカル・レストランで、魚介類のごった煮みたいなのを食べました。
これが美味しくて、店の雰囲気も良くて、大満足。
顧客の中には、地元の葬儀屋さんの姿もあるような店でした。
食後、再度、ドン・ルイス1世橋を渡り、今度は橋のたもとで運行されていたケーブルカーに乗りました。
これで橋の上層へ。
この位置から見下ろしたポルトの街並みも絵になります。
そして、メトロと呼ばれる列車の線路の脇にある歩道を通って、また対岸へ。
橋の上層は395メートルもの高さがあるので、町が一望できる上、すぐ下に並ぶポートワインの工場の屋根もフォトジェニック。
晴れていなかったのは残念ですが、気に入った写真がたくさん撮れました。
橋の上を行ったり来たりして満足した後は、少しばかり町を歩き、土産物を買ってホテルへ。
ホテルは町の中心部ではあったのですが、何しろ坂の多い町、この時点では疲れてタクシーを利用。
この運転手がまた面白かったです。
私達がポルトガル語を解さないと分かっても、しゃべり続けます。
途中で、息子が運転するタクシーに出会い、一喋りした後、自分には4人の子供がいること、うち1人はアフリカ南西部のアンゴラで食品関係の仕事をしていることなどを語りました。
全く私には分からなかったのですが、夫はさすがラテン系言語の人種、ある程度、想像がついたそうです。
そうそう、その晩は趣向を変えて、地元のお寿司屋さんへ。
魚介類の美味しいところは、お寿司も美味しいだろうと思って。
その推測は当たっていて、なかなか美味しいお寿司にありつけました。
最近はどこででも、一定水準以上の和食が食べられて、嬉しいことです。
ただ、お値段は張りましたが。