【2022年11月】スペインのバルセロナで一番有名な市場は、目抜き通りのラ・ランブラにあるMercat de la Boqueria です。
でも「ここがあまりに観光客向けでうんざり、という人は、Mercat de Santa Caterina へ」とどこかで読んだので、私達はこちらの市場へ向かいました。
2005年に完成した屋内市場で、屋根のカラフルなモザイクが目印だそうです。
ここでの軽いランチもお薦めとガイドブックに書いてあったので、ちょっと期待したのですが、閑散としていて、正直、ぱっとしませんでした。
市場はやはり、ある程度の人出があって活気がないとね。
それで、ガイドブックで薦めていたタパス屋のCasa Lolea を探してはるばる歩きました。
行ってみたら、こじゃれたカフェといった雰囲気のところで、瓶入りのサングリアを作っているメーカーの店らしかったです。
なので、サングリアを飲みました。
本当は肉類をがっつり食べたい気分だったのですが、あったのはハムとかカルパッチョとか。
カルパッチョに少しトリュフが乗ってて美味しかったです。
それから追加で注文した卵とキノコの料理のキノコが美味しくて気に入りました。
イタリアのサレルノ出身の女性が働いていたので夫が取材したところ、このレストランのオーナーはアルゼンチン人とカタルーニャ人のカップルで、店を5軒展開しているのだそうです。
食後はしばらく散歩して、カフェのチェーン店「カプチーノ」で一休みした後、ホテルに戻り、バルセロナへの小旅行が終了。
ここで特筆したいのは、バルセロナが安全になっていたことです。
私が最初にこの町を訪れたのは1998年11月。
その時の連れは、地下鉄の乗換駅で、人目に付くほどの人相の悪い二人組のひったくりに合い、すねを蹴られました。
結果的には何も盗られませんでしたが。
私はと言えば、カサ・ミラの前で、ジプシー風の女性に鞄を開けられました。
幸い、カメラバッグだったので、彼女が触った部分はさらにポケットがあって中身には手を触れられなかったのですが。
2007年4月にバルセロナを再訪した時には、地下鉄内で暗い目をした2人の女性に行く手をふさがれて、同行の友達と離れ離れになりそうになりました。
私の荷物に手を触れていたので、声を上げて振り切って、友達と合流した次第。
友達もまた、エスカレーターで偽警官に絡まれそうになりました。
いずれの場合も、結果的に実害はなかったのですが、私はすっかりこの町が嫌いになっていました。
けれど、今回は全く危険な目に合わないどころか、町全体が明るい雰囲気。
この15年間に市を挙げて、何等かの手立てを講じたのでしょう。
バルセロナが初めてだった夫は、滞在した3日間を通して、すっかりこの町が好きになったと言っていました。
見どころがたくさんある町ですから、そのうちエアビーアンドビーでも借りて、長期滞在してみるのもいいかも、と私の中でも印象が好転。
素晴らしい印象を持った旅先を再訪してガッカリということもままありますが、その逆も真なり、ですね。