【2022年12月】スペイン西部の歴史的な町、カセレスで、大聖堂を見た後、隣にあるPalacio de Carvajal に入ってみました。
15世紀のお屋敷ですが、19世紀に火事でほとんど崩壊した後、しばらく放っておかれましたが、その後修復されて公開されています。
入ってみたら、どーんとベレンが場所を取っていました。
そうでした、スペインでクリスマスというと、ベレンが欠かせないものなのです。
ベレンとは、キリスト誕生の物語を精巧な模型で表した飾りで、スペイン各地の公共の場で見られます。
同じカトリックでも、前の年にポルトガルで年末年始を過ごしたときには見た覚えがありません。
夫に聞いたら、イタリアでは、彼が子供のころは家でも飾っていたそうですが、今は下火だという話。
スペインでは今なお、盛んで、人々が並んでベレンを見に行く様子も見たことがあります。
せっかくなので、ここのベレンをぐるっと見た後、庭に出ました。
観光案内所の人が言うには、ここの見ものは、樹齢150年(300年という説も)のイチジクの木だそうですから。
でこぼこした幹に、文字通り年輪を感じました。
次に、大聖堂に向かって右の方に歩いて行った先にある階段を上り、Iglesia San Francisco Javier 教会へ。
入場料が一人1.50ユーロ(220円余り)かかり、キャッシュのみの受付でした。
18世紀のイエズス会の教会だそうですが、ぞろぞろと入っていた地元の人の目的は、またしてもベレン。
ここのは世界を表した大規模な模型です。
一部に赤い鳥居が並んだ一角があり、周りでパンダと遊んでいる少女がいたり、ベトナムの三角帽、ノンラーを被った人がいたり。
東洋全体を表しているのでしょうか。
このちょっとおちゃらけたベレンのせいか、この教会には威厳が感じられませんでした。
私達は正直なところ、ベレンにはそれほど興味がないのですが、ここも鐘楼に上れ、景色が楽しめました。
塔は二つあり、両方とも上れました。
上って建物の屋根に近づいてみると、けっこう、苔が生えていたり、瓦から草が生えているのがよく分かります。
私達がいた間は晴天続きでしたが、湿っぽい気候なのかもしれません。