【2023年1月】タクシーをチャーターして廻ったスペイン西部の山岳地帯、シエラ・デ・フランシアの村々、次に行ったのは、サン・マルタン・デル・カスタニャール村です。
村巡りの行程は、運転手のアグスティンにお任せ。
彼はもっと別の村も回ってくれるつもりだったようですが、私達はお腹が空いたし、トイレにも行きたかったので、この村で食事をすることにし、1時間半を過ごしたため、村巡りはこれで打ち止めとなりました。
もう少し先には、ミランダの名の付いた村もあったので、行ってみたかったのですがね。
前にも書いた通り、我々はランチをないがしろにはしませんので。
このサン・マルタン・デル・カスタニャールは、先に行ったラ・アルベルカよりずっと小さく、地味。
オンライン情報によると、人口は2018年の時点で218人だそうです。
見どころは、13~14世紀の城跡や、13世紀の教区教会で、ガイドブックによると、教会はムデハル様式でできているそうですが、私達が行った時には閉まっていました。
でも、何より面白かったのは、闘牛場かと思われる古い競技場。
後で、本当に闘牛場だったと知りました。
普通、闘牛場は円形ですが、ここのは不格好な楕円形。
スペインで最も古い闘牛場の一つ(二番目に古いという説も)だそうです。
雲が出て、日が陰ったこともあったかもしれませんが、とにかく地味なイメージの村で、ラ・アルベルカにあったようなカフェやレストランは見当たりません。
ちょっと焦ったのですが、結局、村で1軒と思われるレストランに入りました。
名前は、Meson San Martin です。
入ってみたら、メニューは€22(約3400円)のセットメニューのみ。
デンマーク人だというおばさんが英語で説明してくれました。
彼女の勧めで、二人で1セットだけ取ることに。
ちなみに、このおばさんの仲良しに、サラマンカに30年住む日本人がいるそうです。
前菜は、イベリコハム、サラミ、チーズの盛り合わせ。
ハムは脂身が多かったですが、良い味。
堅いサラミも美味しかったです。
メインは豚の頬っぺたを串焼きにしたもの。
このお肉がとても柔らかく、味もマイルドで上々でした。
付け合わせに、サラダとフライドポテトと、焼いたピーマンが付いてきました。
確かに、これだけあれば、二人で一人前で十分。
赤ワインをグラスで頼んだつもりでしたが、ボトルが出てきました。
これも美味しい。
デザートは食べないつもりだったのに、セットに入っていたようで、ナッツ系の味のババロアにマカロンやアイスクリームが付いたお菓子が運ばれてきました。
こんな田舎なのにおしゃれです。
そしてお会計は、ぴったり€22。
ワインは別だと思っていたのですが。
とても満足したので、普段は払わないチップをはずんで出できました。
村一軒のレストランというだけでなく、人気があるようで、続々とお客さんが入ってきていました。
さて、以上で村巡りはおしまいです。
運転手のアグスティン、最初はぼうっとした人に見えましたが、全く悪くなかったです。
言葉がもっとスムーズに伝われば、きっといろいろ面白い地元の情報が聞けたでしょう。
これを商機とみて、この辺りのツアーを企画すればいいのに、と思ったことでした。