【2025年6月】ギリシャのクレタ島東部のアギオス・ニコラオスに滞在中、内陸部の村を訪れるツアーにも参加しました。
数日前にヴァイ・パーム・ビーチに行ったツアーと同じAstra Toursで、同じ7人乗りのジープで、同じジョージというガイドでした。
今回の参加者は我々以外の4人全員、英国人で、前日行ったスピナロンガ島に近いElounda というリゾートエリアに泊っている人々。
狭い車内でおのずと始まる会話を聞きながら、訛りのない英国人同士の英会話を聞くのは久しぶりだなあと妙に感慨深かった次第。
さて、最初の目的地はオリーブ油の工場です。
Physis of Crete というのがブランド名で、オリーブ油パークとして、一般公開しています。
アスマリアナキス家による家族経営だとのこと。
想像するに、細々とやっている内陸のオリーブ栽培農家の中に、ある時ビジネスの才覚のある人が出て、土地を買い占めて始めたのでしょう。
オープンした時から、ツーリストに公開しているといいますから。
ここの人が案内するのかと思ったらそうではなく、我々のガイドのジョージが説明しました。
まずは外にある昔のオリーブ油づくりの仕組みから。
大きな石臼を一日中、ロバが回して油を作っていたそうです。
今は衛生上の理由で、このやり方は不法だという話でした。
屋内に入り、モダンな巨大なタンクや、オートメーションのボトリングの様子を見ました。
ここで学んだのは、若いオリーブから採れる油が味が濃く、生活習慣病の予防に役立つポリフェノールが多いということ。
通常は、4キロのオリーブの実から1リットルの油ができますが、若いオリーブで1リットルの油を作るには12キロの実が要るという話でした。
だから、お値段も高いわけですね。
一通りの説明の後は試食です。
オイルの味比べだけでなく、バルサミコ酢に果物の味が付いたものや、はちみつ入りのラキなども試食・試飲しました。
このはちみつ入りのラキが美味しくてーー。
瓶入りなので、この場では買いませんでしたが、あのみすぼらしいイラクリオンの空港に万が一売っていたら、買おうと話したことでした(後日、空港で見つけました)。
ちなみに、瓶入りのラキはもっぱらツーリスト用。
地元民は、自宅で作るか、作っている人から大量に買うのだそうです。
ここでは、お土産にチリペッパー入りのオリーブを4袋と、我々用に缶入りの若いオリーブ油を買いました。
訪れたツーリストは皆、何かしら買い物をするので、きっと良いビジネスなのだろうと思ったことでした。