
【2026年6月】スコットランドのエディンバラでの翌朝は、雨。
しかも本格的な土砂降りでした。

夫がネットで見つけたクレイグミラー城に行くことにしていたので、雨にもめげずに出発。
このお城は、5年前のエディンバラ滞在で重宝したガイドブックには載っていない知る人ぞ知る古城です。
町の中心から30番のバス(片道1人£2.40≒500円)で30分ほど。
乗っている間に止むのを期待していた雨は、Craigmillar Castle Road という最寄りのバス停で降りた時にも本格的な降りでした。
お城までは、野生的な公園を突っ切って行きます。

「今日は美術館日和だねえ」「遺跡は滑って危ないかも」と夫と話しながら歩いたのですが、途中、「本当に引き返そうか」と思うほどの大雨になりました。
「でも、ここまで来たから、外観だけでも見よう」ということになり、そのまま公園の小道を歩き続けると、開けたところに出て、遠くにお城が見えました。
小道をまっすぐ行った先の家が切符売り場。
入場料は1人£8.50(65歳以上は£6.80)とけっこう高かったです。
閑散とした中、ガイドが数人、引き連れているのが見えましたが、加わらずに勝手に歩き回りました。

すると、雨が止んだのです。
そしてわずかながら、陽も差しました。
本当にスコットランドの天気は当てになりません。
引き返さなくて良かった、良かった。
さて、このお城は、14世紀末に建てられ、その後、拡張されたそうで、女王のメアリー・スチュアートも滞在したことがあるといいます。
彼女がこの城で産後の療養に努めている間に、貴族たちはここで彼女の夫のダーンリー卿の暗殺計画を練ったのだそうです。

夫との関係はすでに冷え切っていたといいますが、彼女が暗殺を指示したわけではなさそうです。
でも、世間ではその疑いがもたれた上、彼女は暗殺計画の首謀者と無理やり再婚させられ、結果的に没落の憂き目に合うのでした。
お城の運命はもっと穏やかです。
世の中のトレンドが移って、18世紀に持ち主が石造りのこのお城から、もっと住み心地の良い住居に引っ越したのが原因で、ここは廃墟となり、元の姿をよく残した遺跡となったのだそうです。
御多分に漏れず、ここもドラマや映画の舞台として使われたらしいですよ。

こうした城の遺跡には味があって好きです。
屋上からは、はるかかなたにエディンバラの町がきれいに見渡せました。