【2014年11月】イタリアのアレッツォの最大の見所といったら、このサン・フランチェスコ教会の中の絵画でしょう。
1452年から1466年に描かれたピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖十字架伝説」という作品が祭壇の裏側にあります。
ここに入るには予約が要り、私達は1時の枠で入りました。
教会なので、人が三々五々しているのですが、時間になると、係りの人が一般の人を外に出します。
「プライベート」と書かれたドアの先にあるトイレを使っていた我々にも外に出るよう、声がかかりました。
で、やっと見られた絵はフランチェスカが13世紀の伝承「黄金伝説」から取った、キリストがかけられた十字架にまつわる10ほどのエピソードを絵画化したもの。
全て高い天井付近にあるので、皆、上を向いて見てまわります。
事前に物語を知ったうえで見たほうが良かったかもしれません。
私の印象に残っているのは、告知される赤い服を着たマリア様の絵です。
この一連の絵は、20世紀に入ってフランチェスカが再評価されたために、15年の年月をかけて修復されたんだそうです。
ところで、教会内に英国の彫刻家、アントニー・ゴームリーの「Sprawl」という作品が置いてありました。
ゴームリーの作品は二年ほど前、リバプールの近所で見たことがあったので、親しみを感じました。