カコペトリアは、キプロス中央部のトロードス山脈に位置する美しい山岳の村です。海岸沿いのリゾート地とは異なり、豊かな森林と渓流に囲まれたこの村では、伝統的なキプロスの暮らしや歴史的な建築、穏やかな自然を満喫することができます。夏でも涼しい気候のため、避暑地としても人気があります。

村の中心にある旧市街「パリア・カコペトリア」は、石造りの家々や木造バルコニーが並ぶ歴史地区です。石畳の路地を歩くと、小さなカフェや工芸品店、伝統家屋を改装したホテルなどがあり、昔ながらの村の雰囲気がそのまま残されています。村を流れるカルコティス川のせせらぎも心地よく、ゆったりとした時間を過ごせます。

カコペトリア最大の見どころは、ユネスコ世界遺産に登録されているアギオス・ニコラオス・ティス・ステギス教会です。外観は質素ですが、内部には11世紀から17世紀にかけて描かれたビザンティン様式のフレスコ画が数多く保存されており、キプロスを代表する宗教芸術として高く評価されています。

村の周辺にはトロードス国立森林公園が広がり、ハイキングコースや自然散策路が充実しています。松林や渓谷、小さな滝など変化に富んだ景観が楽しめ、春から秋にかけては多くのハイカーが訪れます。冬には雪景色が見られることもあり、地中海の島とは思えない風景に出会えます。

地元のレストランでは山の恵みを生かしたキプロス料理や、トロードス地方のワイン、蜂蜜、ジャムなどを味わうことができます。素朴ながら温かいおもてなしも、この村の魅力の一つです。

カコペトリアは、美しい自然、ビザンティン文化、伝統的な村の暮らしを一度に体験できる、キプロス内陸部を代表する観光地です。