有名なイグアスの滝からわずか18kmほどの地点にあるアルゼンチンの町、プエルト・イグアス。
ブラジルとパラグアイの国境近くにあり、標高162m、現在の人口は8万人ほど。
面積は766平方kmの小さな町です。
イグアスの滝を観光する際の拠点となることから、お土産店、レストラン、バー、公園、博物館、ショッピングセンターなどツーリストに必要なインフラが一通り揃っているので便利です。
宿に関していえば、グランドホテルからユースホステルまで種類が豊富で、自然に触れたい向きにはキャンプ場もあります。
ブエノスアイレスからは航空機の直行便が出ていますので、簡単に訪れることができます。
空港から町はおよそ25kmほど離れているので、バスかタクシーでの移動となります。
世界的な有名なイグアスの滝は、アルゼンチンとブラジルの国境にまたがる南米の代表的な観光スポット。
大小275もの滝が勢いよく流れ落ちる大瀑布(だいばくふ)として知られ、2.7kmにも及ぶ範囲のうち600mはブラジル側、残りの大部分はアルゼンチン側に広がります。
最大の見どころは最大落差80mもある『悪魔の喉笛』と呼ばれる滝です。
膨大な量の水が滝つぼに落ち続けるその轟音は、まるで悪魔の唸り声のように聞こえると言われることからこの名が付いたそうで、馬のひづめのように曲がった形は、最大長さ700m、深さ150mを誇ります。
一番の絶景ポイントはブラジル側にあるといわれていますが、日本人はブラジルに入るのに、パスポートだけでなく観光ビザが必要ですので要注意です。
1984年と1986年に相次いで、ブラジルのイグアス国立公園とアルゼンチンのイグアス国立公園の双方がユネスコ世界遺産委登録されました。
国立公園を訪れるには、プエルト・イグアスの中央バスターミナルから15分おきに出る専用バスか、タクシーで行くのが一番手っ取り早く簡単です。
アルゼンチン側だけでも65,000ヘクタールを超える規模を誇る広大な自然を堪能するには、最低でも丸一日はみておいた方がよいでしょう。
公園内では小さな電車が走っており、一通りの見どころには連れて行ってくれますが、電車の駅からは遊歩道を自力で歩くことになりますので、楽なウォーキングシューズを履いていきましょう。
入園料は年々変わるようなので、行く直前に要チェックです。
もし、壮大な滝の勢いを肌に感じたいということであれば、『グレート・アドベンチャー・ツアー』に参加してみるのも手です。
滝の下を船で通るツアーで、値段設定は少し高めですが、他では味わえない素晴らしい体験ができること間違いありません。
チケットは1日1000枚と限られており、事前に町のバスターミナルで購入することもできますが、クレジットカードでの支払いは受け付けていないとの情報があります。
イグアスの滝を十分に堪能したあと、『トリプル・フロンティア』と呼ばれる場所を訪れてみるのもおすすめです。
イグアス川とパラナ川が合流する地点で、アルゼンチン、パラグアイ、そしてブラジルの三ヵ国が向きあっている興味深い光景が見られます。