【2023年9月】「オン・ダンス」というダンスのイベントがイタリアのミラノで毎年、開催されていることは、数年前から気が付いていました。
けれど、実際に行ってみたのはこれが初めてです。
9月上旬の数日に渡って開催され、最終日には2000人を超える白装束のダンサーたちがドゥオーモ広場に一堂に会してバー・レッスンをするというのがミソ。
そして、その際の先生が、世界的に有名なイタリアのバレエ・ダンサー、ロベルト・ボッレなのです。
これに先立つ数日前から、ドゥオーモ広場の端にレッスン会場が設けられていて、そこでバレエだけでなく、ヨガやピラーテス、タップダンスなどあらゆるダンスのレッスンが開催されます。
会場の脇には観客席も作られていて、我が子の晴れ姿を見物する親をはじめ、誰でも無料でレッスン風景を眺めることができるようになっていました。
私達が最初に行ってみた時にはブレークダンスのレッスンが繰り広げられていました。
私にとっては、畑違いのダンスですが、小さい子も、おでぶさんも、一生懸命踊る姿に好感が持てました。
その時に張り出されていた時間割を見て、翌日には、バレエのレッスンを見学。
それぞれのお教室の仲間がそろって参加しているという感じでしたが、中にはかなり年配の人も。
内容はそれほど難しくなく、私でも参加できそうなレベルでした。
そしてその時に、はっと気づいたら、翌日の最終日の準備が進められていた会場に、ボッレの姿が。
リハーサルに来ているようでした。
やはり、体格が立派で、理想的な体形をしていて、腕の動きだけでも違うなあと感心。
もっと近くで眺めたかったなあ。
最終日には、早めに行ったつもりでしたが、ドゥオーモ広場は黒山の人だかり。
すでに良い場所は埋まっていて、端っこの方で始まるのを待ちました。
やっとボッレと、お手本を見せるスカラ座バレエのエトワール、ニコレッタ・マンニが中央のお立ち台に登場。
この日の生徒数は2300人ほどだったそうで、イタリア南部のプーリア州とかサルディニア島とかからも参加していたそうです。
ほとんどが10代とみられる若い女の子たち。
人が多すぎて、振りが分からずにちゃんとできていない子もたくさんいました。
台の上の二人はさすがに美しく、遠目でしたが、脚の上がり方からつま先の伸び方まで、いちいち感心しました。
この「オン・ダンス」、2018年に始まったようで、コロナ渦中の2020年には、50種類のダンス、150レッスンをオンラインで無料で配信したのだそうです。
2024年も9月5~8日に開催されます。
公開レッスン、参加したいな。