【2014年11月】これは15世紀の画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「出産の聖母」という絵です。
イタリアのアレッツォのサン・フランチェスコ教会の入り口で紹介されてあったので、教会内にあるのかと思って探しましたがありませんでした。
それで係りの人に聞いたら、少し離れたモンテルキという村にあるとのこと。
そう遠くないところのようだったので、そこまで足を伸ばすことにしたのです。
小さい丘に家々が連なるかわいい村ですが、丘の上ではなく、はるか下のほうにある美術館にこの絵がありました。
ほかにも展示品はありましたが、基本的に、この絵だけのための美術館でした。
ブルーのドレスの真ん中が割れていることで、出産間近な様子がわかります。
右手をおなかに当てているところにやさしさ、左手は腰に当てているところに威厳を感じました。
そもそもステージの上に立っているような構図が面白いですよね。
アレッツォのホテルの人によると、妊娠中の聖母を描いたのはフランチェスカが初めてだとのことでした。
別室のヴィデオで学んだのですが、このモンテルキはフランチェスカのお母さんの故郷なのだそうです。