【2017年6月】今回のオランダ、アムステルダムへの小旅行の主目的は、アーバン・フォト・レース(UPR)に参加することでした。
基本的には、過去にイタリアで何度か参加したフォトマラソンと同様の、一種の写真コンテストなのですが、細かいところで規則が異なります。
参加者が一日のうちに三回集合して、そのたびに新たなテーマが与えられるという点は同じですが、UPRでは集合場所が毎回、違うので、地図とにらめっこで歩くことになります。
それから、フォトマラソンはテーマが九つでしたが、こちらは六つ。
ただし、一つのテーマについて三枚ずつ提出する義務があり、全部で18枚を提出しないと失格になってしまうのです。
そして、もう一つの大きな違いは、フォトマラソンは撮った写真を翌日中に提出すればよいのですが、UPRはその日のうちに提出しなければなりません。
というわけで、これまでより、さらにタフなイベントだったと思います。
集まった人の数は、イタリアより少ないのが明らかでしたが、何だか真剣度が違います。
イタリアのように、お揃いのTシャツをくれたりするような「お遊び」の面もないし。
さて、最初の集合場所では次の三つのテーマが提示されました。
①とうとう、年寄りになってしまった ②軌道に乗って ③接近度が不十分 ーー。
このイベントはオランダで開催されていますが、主催者はオランダ人ではなく、様々な国の人々の集まりのようで、テーマはすべて英語で出されました。
英語が分からないオランダ人は、まずいないようですしね。
そうそう、以上の三つのテーマに加え、たまたまこの日は世界のあちこちで(アイルランドのダブリン、フランスのニース、中国のどこかなど)同様のイベントが催されていたそうで、共通のテーマ「都会の水」も出されました。
私達はアムステルダムの地理に精通していないので、主催者に次の集合場所を地図で示してもらい、そちらに向かいながら写真を撮りました。
途中で、酔っ払いカップルに遭遇。
朝のこの時間から飲んでいたわけではなく、夕べからの酔いを引きずっていたようです。
彼らが何の集いか尋ねたので説明し、テーマの内容を教えたら、女性の方が「『十分に近づいていない』というそのテーマ、私達カップルを撮ったらどうですか」ですって。
何やら意味深。
と思うと同時に、確かに、人間関係の親密度を写真に撮るのも一案だなあ、とヒントになった次第です。